【１５　悪魔】

「正しくありたい、正しい人でいたい」

・

人の数だけ考え方や価値観があって、

多様性という見方では、

昨今、より濃くなっています。

正しさというのは、

とても曖昧なものかもしれませんが、

正しくありたい、正しい行動をしたい

という気持ちそのものは、

わかるし、重要なのでしょう。

それは、自分が思う信念や骨子、軸のような、

事柄をもとに判断しているはずです。

それは、あなたを小さな箱、小さな世界に、

閉じ込めているかもしれません。

なぜなら、正しさとは変わるからです。

環境や立場で変わるのはもちろん、

あなたの中でも変わるのです。

これまで生きてきた人生をもとに、

今のあなたが思う正しさがあるはずです。

ここで、とても新鮮な、

新しい体験をしたときに、

その正しさはゆるぎます。

自分にとって新しい

情報、体験、知識

は、私を変えるのです。

良しが悪しへと、180度変わるわけではないですが、

良しの範囲が、

悪しの範囲が、

広がったり狭まったりする。

罪や罰、迷惑となるか否か、など、

価値観は変わってしまう。

あなたも、他の誰もが、です。

その中でも「正しくありたい」と思う様は、

美しいでしょう。

ただ、正しさの基準や範囲は変わる。

これを念頭に置かなければ、衝突が起きます。

他者との衝突はもちろん、

あなた自身との衝突です。

信念と、多様性と、矛盾と、罰に、

自分で自分を責めすぎることが無いように。