– noteのお題「#はじめてのインターネット」を考えるに際して、僕にとってのインターネットを振り返ってみた –

インターネットは何のために使うのか。恐らく小学5年生の頃の僕は「エロ画像を探すためのものだ！」と声高らかに答えただろう。

　僕の家は、兄が当時ガジェット好きだったのもあり、Windows95が販売されはじめた頃からパソコンが家にあった。まったく触らないクセに子どもにパソコンを与えた親父は、まぁ教育に意識があるヒトだったなぁと今では思う。まさかそのパソコンにエロ画像しかない状態になるとは、買った当初は思わなかったであろうが。

　Windows95が家に来た当初は僕も7歳。イマイチ使い方もわからず当初はペイントだかゲームくらいしかやっていなかったと思う。しかし、それから3年後のWindows98が発売される頃には、パソコンは「インターネットでエロいものを探す箱」と化していた。ダイヤルアップ回線しかなかった当時、エロサイトで高額の通信費を請求され激怒されている兄を横目に、弟である僕もエロ画像をダウンロードしまくっていた。

　2001年になるとWindowsXPが発売され、僕は中学生となりチン毛が生えだした頃だった。ある日学校から帰宅して家に入る際、軒裏にWindows95が置いてあるのを発見した。リビングの共有パソコンはWindowsXPになっており、用済みで廃棄されていたのだ。

　オイ親父ー！パソコンを新たにするのは嬉しいけど、コイツ（Windows95）を用済みと判断するには早いんじゃないかー！！？　

　僕は寝室にWindows95を保護し、なんとか復旧を試みた。電源を入れる。画面は点く！ BIOSは、、エラー！！　くそー！　カバーを開いて基盤を掃除する。チクショウ！　雨水が垂れるところに置きやがって！！！　（エロ画像バックアップ取ってねぇよ！！！）

　数ヶ月復旧を努めたがWindows95は死んでいた。エロデータが全てなくなり意気消沈していた僕を哀れんだ親父は、驚くべき行動に出た。なんと僕に個人用パソコンを買ってくれたのだ。

　確か5万くらいの中古のWindowsXPだったか。それはもう相当に嬉しかったのを覚えている。兄は「親父は甘い」と反対していたが、購入を押し通した。もしかしたら「共有パソコンでエロ画像見るな」とか、「共有パソコンのデスクトップに変なアイコンを作るな」ってメッセージだったのかもしれない。親父の意図はわからないが、その後は共有パソコンでエロいポップアップが出てくることはなくなった。

　その後は想像の通りだ。毎日サルのようにエロサイトを漁った。今考えるとあの熱量は何だったのだろうと思うくらいだ。拡張子もクソも分からなかったが、エロのためなら英語は読んだし、専門書も探しに行った。

　幸か不幸か僕は当時男子校に通っており、周りにも同じ境遇の友人がいた。彼らと日々情報を交換し、切磋琢磨したのを覚えている。どうやったらダウンロードできるか、拡張子を無料で変換できるか、リッピングが出来るか、ウイルスを削除するか。（感染してる！）　英語のサイトをあーでもない、こーでもないと四苦八苦しながらより質の高いエロを探し求めた。この生活は童貞を卒業するまで続いた。

　後にも先にもここまでインターネット1つのことにハマったのはこの時期だけだった。この頃にパソコンを触りまくったおかげで、会社員となってもシステム系の仕事に抵抗がないのだとも思う。

　この話の結論はこうだ。第二次性徴期を迎えた男子中高生の性的欲求はスゴイのだ。魔法少女まどか☆マギカで「第二次性徴期の少女の希望と絶望の相転移」によるエネルギーがヤバイって話があるけど、「中高生男子の妄想を発散させたいとする欲求」も相当ヤバイと言える。さて、これは有効活用出来ないものだろうか。

　例えば政府系のデーターベースが海外からハッキング攻撃を受けているというのはだいぶ前から問題視されており、国は対抗すべくホワイトハッカーとなる人材の教育をおしすすめている。ここで上記のエネルギーを有効活用するのはどうだろう。ITとエロの相性がいいのはもう説明するまでもない。

　やり方は、ハッキング練習用のサイトと家庭教師風のお姉さまロボを用意して、ハッキングを成功させる度にお姉さまロボが少年のチ○コをデコピンするって仕組みを作るのだ。これで刺激を求めた少年たちが効率よく天才ハッカーへと成長するだろう。VRゴーグルでお姉さまのデザインは各自変更しても面白いかもしれない。うーん、我ながら良いアイディアだ。（僕が少年だったら喜んで参加すると思う。）

　・・ああ！ これだとデコピンをしてほしいがために、ロボシステムにハッキングかけだすヤツが出てくるか！  

記事：アカ　ヨシロウ
編集：円（えん）