縄跳び検定なるものがありました。その思い出には少し心残りな事があります。

私は二重飛びとか、交差飛びは比較的得意でしたが、あや二重飛びが苦手でした。一回は簡単ですが連続20回となると、途中で縄が絡まるし、その後ろ飛びとなると

なんじゃこら〜〜！

と叫びたくなるぐらい腕が紐とぐちゃぐちゃになるような気がしていました。私はマスターしようと必死でした。

でも私以外のみんなも必死です。

全校生徒、必死です。早く検定に合格したくて休み時間に一斉に縄跳びをします。

健康的なグランドの風景です。

でも私はだんだん面倒くさくなっていました。そこで6年の担任が考えた特例制度にチャレンジする事にしました。それは

三重飛びを三回飛べたら、検定試験終了制度！！！

それまでのチマチマした技などいらないと。がっつり飛べたら、一級合格💮

やるしかないでしょ！

ここは男らしくいきましょう(笑)そうこの制度にチャレンジするのは男子だけの中、私はがっつり取り組みました。砂埃を物ともせず、がっつりと。

そして、ついに

あけちゃん、飛べた！！！

優雅さも、女らしさもなく、全くお手本にもならない飛び方で、ギリギリ三回成功！誰しもが出来ないと思っていた三重飛び三回！グランドはどよめきました。あともう一人Ｊ君も飛んだ直後だったので。Ｊくんはスポーツ万能で、とても軽やかな三重飛びを披露していた後のボロボロ三重飛び。

きっとみんなはこう思ったでしょう。

あんな悲惨な飛び方はしたくない

でも合格は合格💮私はその後、一回も三重飛びは成功していませんがね🤗

＊もし私が三重飛びを成功していなかったら

＊もしあの後も三重飛びが飛べていたら

まずは成功していなかったら、みんなと必死に技をマスターしようとかなり努力した事でしょう。成功したために、もういい加減にしか練習をしなかったので、休み時間は楽しくなかったのも覚えています。

そしてもし何回もあれから三重飛びを飛べていたら。きっと学校中の人気者で、大変で、モテてモテて困ったでしょう、ちびっ子に🤗

でも私はまぐれで三重飛び三回を飛び、その後積み重ねて努力をするという事もせず高みの見物と洒落込みました。必死なみんなを横目でみながら、少し羨ましく思いながら。やっぱりみんなと楽しく練習した方が良かったなあ、と心残りです。きっと心の奥底でズルをしたと罪悪感があったんでしょうね。

私にとって縄跳び検定とは。

自分の力量をわきまえ、順を追って物事を成した方がいいと実感させてくれた思い出です。

ビギナーズラックを狙うのも楽しいのですが、自分の力をきちんと見極め、出来ればコツコツと歩みたいと。亀の歩みでもいいので。

あの時のグランドでの必死さを忘れずに。今日も一歩前へ。みなさんも楽しく一歩前へ。

ではまた明日。