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発達障害 | 障害を受入れるまで〜それからのこと

わたしは発達障害です。それまで生きにくさは、性格や性分だと思っていました。

医療機関につながって、セロトニンをきちんと受容できずにとりこぼしてしまっていることがわかりました。
わたしは、薬を服用することでセロトニンを再受容しています。

服用前は、一般的にみんなができることがうまくできませんでした。

人間関係でも馬鹿にされたり、都合よく利用されたり、わたし自身も思っていないようなこと、突拍子もないこと、変なことをいってトラブルになる始末。

感覚過敏(太陽や光が眩しい、音、においや温度など強い刺激に感じる)がひどく神経痛の身体症状が出て消耗して生きにくさを感じていました。

消耗しきって医療機関につながる直前には二次障害(障害を起因とする症状)のうつと不安障害を併発していました。

努力ではどうにも抗えず、毎日哀しいし、できないことがさらにできなくなっていたから何かを決めることが苦痛でした。

冷蔵庫内は短いネギ転がっているだけにならないとスーパーにもいけず。

夫がいる休日はいいのですが、平日ひとりでいると死にたくないのに死の渕に引きずり込まれそうになりました。(夫にも言えずどうしていいかわからず混乱状態)

メンタルの病いに心身の不調きたすほど困っていても内臓疾患ではないため、血液検査などの数値には表れません。

病名がつかないことで医師から大げさ、嘘をついているんじゃないかと思われているのを感じて追い込まれていくようでした。

この生きにくさはいったい何なのだろうと思った時、発達障害の文字が目が留まりました。

障害…私には関係ないと思っていたし、障害ということ、精神疾患ということは受け入れ難かった。

発達障害ということは甘えではと長い間悩みました。

振り返るとほんの数ヶ月前、症状による私のこだわりの強さで夫と口げんかが多かったと思います。

毎日うまくできない。
やっとの思いで生きながらえている。辛すぎて、いっぱいいっぱいになって初めて夫に病院にいきたいと泣きながら伝えました。

地域の精神科、心療内科、メンタルクリニックを探すも、どこも新規患者さんは受け入れていませんといわれました。

受け入れてくれそうな月いちの新規患者さん予約日も電話はつながらず…。

そんな時、「まずは受診しよう、合わなかったらそのあと考えよう」との夫の助言で離れた心療内科につながることができました。

そういう考えは、発達障害のわたしにはない考えでしたし、不安感が強く出ていたわたしは夫に付き添ってもらい受診しました。

心療内科の先生は年配の男性で的確な処方箋が評判の医師。

わたしの症状を話すと小児に処方する量の抗不安薬を処方されました。


エスシタロプラム5mgは小児の服用量

薬を飲むと日ごとに不安感が潮が引くようになっていきました。

夫と口げんかをすることがなくなり、多少のムリがきき、家事ができるようになりました。

正直、障害がない人の世界はこんなにしあわせなの?と思うほど多幸感に包まれました。

疲れにくい毎日に家事が段取りよくスムーズにこなせることに感動しました。

とはいえ、調子に乗って無理をすると、翌日ぐったりしてしまいます(笑)

このひと月捨てられなかったモノの判断ができるようになり、捨てられるようになりました。

いままではどこに何をしまえばいいのか、捨てるものを選べませんでした。

それがキッチンを使いやすく動線を追ってモノを収納できる。
頭のごちゃごちゃがなくなり分かるようになりました。

ウチには食洗機があるものの食器を並べることで手が濡れたり汚れるのが苦痛で食洗機が使えませんでした。

それが今はあまり不快感を感じずに並べられるようになりました。

薬のおかげで日常生活が送れるようになり、はじめて自分のカラダで感覚で生きていると感じられました。

わたしの主治医の先生は、最低限の薬しか処方しません。

別の発達障害の薬を試してみたいと話した時、先生はすぐには処方してくれませんでした。

しばらくして渋々ストラテラを処方してもらったのですが、副作用がキツすぎて自暴自棄になりそうになり投薬を断念しました。
先生はわたしの疾患の特長を見抜いていたのかも知れません。

アトモキセチン(ストラテラ)でキツい頭痛、自暴自棄がでて、わたしには副作用がキツすぎました。


ストラテラの副作用がキツすぎて
やっと握ったおにぎりは
こんな状態てした。

むやみに薬ばかりを処方する医師をわたしは信用しません。

薬は合う合わないがあると思います。正直服用せずに暮らせればそれに越したことはないと思います。

けれどわたしの場合は感覚過敏も強く、日常生活に支障をきたすほど症状か強いため、薬に頼ることでやっと普通に暮らせるようになります。

投薬を開始したからこそわかるのですが、わたしもポジティブに考えよう気の持ちようと努力しました。

けれど薬を服用して気合いで何とかできる事ではなかったんだとわかりました。

いまは、夫と口げんかすることもなくなりました。

不安感もなく、朝起きれるようになり、哀しくなることがほぼなくなり、家事もできるようになりました。

いちばんうれしかったのは、わたしの中で乖離があったわたしらしさが統一されたことです。

それまではこどもっぽいわたしと大人のわたしがら存在してアンバランスさに違和感が強くありました。

たとえば、脳が興奮して思ってもないことを言ってしまったり、ふざけてはいけない場面でふざけてしまったり、こだわりが強く出てしまうことで失敗が多く、衝動的でどうしていいかわかりませんでした。

それがなくなり、落ち着いていられるようになりました。

発達障害の薬には賛否両論あるかと思います。

わたし自身エスシタロプラムは5mgだとちょうどいいのですが、10mgだとしんどくなってしまいます。

発達障害とひと口にいっても、自閉寄り多動寄りなど薬との相性や感覚過敏から合う合わないはかなりあると思います。

また発達障害を理解してほしいとか、発達障害なんだから気をつかってほしいというのは違う気がします。

障害があってもその中でできること、
たとえば環境に左右されやすいなら環境を整える。
なるべく暮らしやすくなる工夫をする。

薬や認知行動療法や他者にどんな感覚か聞いて自分との違いを確認する…等で
きっとできる工夫やあう方法はあると思うのです。

発達障害だから理解してほしいは乱暴すぎるし、障害を盾にして弱者だから気をつかえと主張する一部の人がいるために障害に対して誤解やイヤな印象を持たれてしまうのは辛いことだと思います。

わたしが発達障害を公にする理由

発達障害で悩み苦しんでいる人やそうかもしれないと感じている人へわたしの経験がお役に立てたならと思い共有したいと考えるようになりました。

わたしはずっと細かなことがわからずに悩んできました。

たとえば、スカートの前か後ろかわからなくて勇気を出して店員さんに聞きました。

店員さんは笑顔でタグが左側にくるほうが正解ですとおしえてくれました。

わからないことは人に訊くことで一般的な人の感覚(発達障害ではない人)を知り積み重ねることができるようになりました。

これからわたしがやってよかったこと、生きやすくなった工夫をこと細かに開示して積極的に発信していきたいと思います。


発達障害について知りたい方へ
益田ドクターの解説がとてもわかりやすいのでよかったら見てみてください。

長い文章をお読みいただきありがとうございます。

よかったらコメント、スキ、フォローをしていただけたらうれしいです。

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