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8つの知能で遊んでみる【目標と武器の確認】

今日、Howard Gardnerの「多重知能理論」についての記事を書いた。

詳しい解説は記事の方を参考にしてもらうとして、このnoteではより個人的な見解を述べたいと思う。

テーマは、多重知能理論によっていかにモチベを上げ、戦略を構築するかだ。

8つの知能について

① 論理・数学的知能
② 言語的知能
③ 運動感覚的知能
④ 音楽的知能
⑤ 空間的知能
⑥ 対人的知能
⑦ 博物学的知能
⑧ 内省的知能

Gardnerは知能は単一ではなく複数あるとした上で、上の8つの知能を挙げた。

Gardnerはこの8つしかないと言ったわけではなく、当時の彼が自信を持って挙げられたのがこの8つだったというわけだ。

しかし、秀逸な分類だと、僕は思う。
分類や体系に興奮する習性のある僕が少しソワソワしているので、間違いない。

僕らは8つそれぞれの知能に対して得意不得意を持つ。
記事中では、知能ごとの職業適性も挙げておいた(記事の最後にも書いたが、適正がない場合は気にする必要はない、あった場合だけ喜ぼう)。

このnoteで考えたいのは目標(やりたいこと)にたいしてこの知能をどう組み立てるかだ。

目標に対する知能の戦略

まず目標がある。

戦略はそれを達成するために構築していくものだ。

戦略を組み立てる上で最初にやるのは環境分析。そして環境は自分でコントロールがしにくい外部環境と、コントロールしやすい(自分が持っている)内部環境がある。

知能は内部環境だ。
僕のスタンス(そして認知心理学の大勢のスタンスのはず)では、知能は鍛えることが可能である。

とはいっても、鍛える効率がいいのは適正のある知能なわけだ。

だから目標に対して必要な知能を分析し、そのうち自分はどの知能に適正を持っていて、また持っていないのか。それを分析する。

そのあとは意思決定しよう。

すなわち、どの知能の鍛錬にリソースを配分するかである。
戦略の大半はリソース配分なのだ。

戦略の具体例

ちょっと僕の場合で具体化してみる。
とはいってもメインの戦略を晒すのは恥ずかしいので、サブの戦略を取り上げる。

小説家としての自分(最近1作目を書いたアマだが)のためのサブ戦略だ。

まず目標と外部環境の分析として、必要な知能を考えてみよう。

どう考えても、最初は言語的知能だ。

次は論理・数学的知能だろうか。小説にはロジックがいるのだ。

あとは物語世界の構築のために、空間的知能と博物学的知能だろうか。

さらに、小説というのは自分を見つめ直すことでもあるので、内省的知能もだ。

では内部環境分析だ。

自分で言うのも何だが、僕はけっこうバランスが良い。(音楽的知能を除いて)全ての知能に対してある程度適正を持っている自信がある。逆に言えば、ズバ抜けている知能はないわけだが。

今までの経験を加味して、言語的知能、論理・数学的知能、博物学的知能に関しては他の知能より上にあるかもしれない。
空間的知能は少し劣るだろうか。

内省的知能は、現在、僕の興味ド真ん中である。

こう見ると、空間的知能に少し不安があるだけで、全体的に行けそうである。

ではリソース配分していこう。
小説のための鍛錬リソースを10とする。

まずは言語的知能に3だ。
経験的にも伸びやすいであろうここを伸ばして、小説の質を高めたい。

同じく論理・数学的知能に3だ。
僕の小説はロジックをきっちり通したものにしたい。ストーリーにおけるロジック、抽象的なバックグラウンドの洗練などをモノにしていく。

最後に博物学的知能に4。
物語世界を深めること、体系的な構造をつくること、物語世界の創造を通して知識を拡げ、深めていくことに魅力を感じるからだ。

内省的知能に関しては、別戦略においてリソースが割かれているので問題ない。

空間的知能に関しては弟にアウトソーシングする。

そう、知能は別の得意な誰かに頼ったっていいのだ。

思考してみて

と、まあ思いつきで分析して戦略を考えてみたわけだが。

――意外と微妙……。

多重知能理論をベースにした戦略構築が微妙なのか、バランス型の自分にとっては微妙なのか、はたまた今回の目標設定には合っていないのか。

もっと長期的な、人生レベルの成長戦略を描く上ではもう少し役立つ。
実際メインの方の戦略では、もっと詳細なレベルでの分析を行っている。

もしかしたら思いつきで始めたことが悪かったのかもしれない。

学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。