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図書館と本屋への愛がやまない

たぶん高校の頃からだと思いますが、私は「本」、「図書館」、「本屋」に関わりはじめていました。
関わりって言っても、ただの本を読みはじめていたということです。

周りの同級生が部活に夢中になって、放課後に遊びに行くことが多い中、私は図書館ボランティアをやりはじめた。返却されてきた本を、本棚に戻すという簡単な作業でした。きっかけは何だったのか、正直覚えてないですけど、たぶんただの図書館になるべく長く居たいとか、そんな理由だったと思いますけど、とにかく、高校生の私は、放課後によく図書館に居ました。

大学に入った後にも、よく図書館に居ました。2年生の時に転校をしていて、転校した学校は家から近くて、小さい頃からよく広い公園だと思って遊びに行ってきたので詳しいですが、その学校の図書館は大きくて、きっとたくさんの本あるんだろうな〜って、転校したら図書館ボランティアを続けようと思っていましたが、転校生の学業は思ったより重かったので、結局スケジュールが合わずにやっていませんでしたが、空き時間があれば、基本的に図書館にこもっていた、そんな学生時代でした。

図書館好きというと、「読書好き」、「勉強ができる」、「賢い」みたいなイメージを持たされるかもしれませんが、全然そんなことがなくて(笑)、本当にただの、そこに居て、何かしらを読んでいる、ということだけです。
特に学生時代に読んでいた本はかなり偏っていて、基本的には日本文学小説、もしくは西洋の探偵小説、好きな作品は2〜3回を読んでしまいます。

年齢を重ねて、行動範囲が拡大して、領域が徐々に「学校の図書館」から「市立図書館」と「市内の本屋」にまで広がりました。
地元の市立図書館と本屋は、日本(特に東京)と比べてみると、本当に少なくて、現代では本を読む人が少ないとはいえ、街中本を読む人、本を買う人はこれらの場所に集まるので、いつも混んでいましたが、人混みが苦手な私でも、すごく安心感を得られてしまうような場所です。

決して、読むのは早いとか、本についての知識が豊富という訳でもない、マニアとは全然及ばないですけど、どうしても本のあるところに惹かれてしまうのが、本当に不思議だと思います。
友達はそこそこいるし、よく遊びに行ってましたが、図書館にいる時間、本の世界に入る時間は、本物の安らぎだと、昔から思っていて、辛いことがあった時も、部屋の本棚を見つめるだけで心が少し軽くなるというもはや末期症状です(笑)。

日本(東京)に来てから、一番居心地が良いと思ったのは、図書館はたくさんあること、しかも一気にたくさん借りれること、借りなくても基本的にどの図書館でも入館できること(地元の図書館だと、カードを作らないと、入館さえもできないし、図書カードはその区の住民でしか作れない)、本屋さんはたくさんあること、電車の中で文庫本を読んでいる人はちらほらいること。

そこから区内の図書館巡り、いろんな本屋チェーン店巡り、独立書店巡りをして、今はすっかり生活の一部になって、TSUTAYA様さえあれば生きていけるかもしれないなんて思ってしまうくらい、本に依存しています。
少し大袈裟かもしれませんが、私が日本に住み続けたい理由の一つは、こういったカルチャーはまだ健在しているところだと思います。一部欧米の国より、読書人口はまだまだ少ないかもしれませんが、せめてこの国は、本好きにとってすごく良い環境だと思います。

たくさんの本を読んでいた訳ではないですが、私を作る上げてくれていたのは、図書館と本屋、あと本を読む時間かもしれない。と、たまに思ってしまうくらい、本と触れ合う時間を愛しく感じています。

最近、このことをつくづくと思います。誰にどう向かって感謝すれば良いのか分かりませんが、急に語りたくなって、とにかく感謝したい気持ちがいっぱいになったところです。

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