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連載エッセイ「弱い自分」第8回「放送作家になれなかった人間①」

イラストレーターとして活動する前は放送作家として活動・・・・ではなく放送作家の事務所で番組のリサーチばかりやって作家になれなかった人間である。
今回はその時の話をしよう。

そもそもなぜ放送作家になったのかというと単に就活したくなかったからだ。
大学時代、友達が欲しいという理由でYoutubeを始めており、何を血迷ったかYoutuberとしてお金を稼ぐというアホな夢を抱いていた。そんな感じだったので就活も適当。
おまけに頭が悪いのかクリエイティブな仕事をしたいのになぜか営業課の面接を受け続けていた。
人見知りな人間なので貰えるわけもなく落選の連続。

そんな時たまたま見つけたのがコメディスクールだった。元々テレビを見るのが好きでほんの少しだがテレビ番組に関わりたい気持ちがあった。
ということで早速コメディスクールの説明会に出てその場で面接。結果、即合格。1年間コメディスクールに通っていた。

コメディスクールに通って1年が経とうとした時に放送作家事務所のお偉いさんが来て、自分のやりたい番組の企画をプレゼンし、その後面接をする時が来た。
プレゼンは事前に何度も練習していたので大丈夫だったが、面接では想像の斜めをいく質問ばかりにうまく答えられず、結局不合格。

就職できず、ただYoutubeの動画を撮り続けるというやばい生活を送りつつ他の放送作家の事務所に行って面接を受けても不合格の日々。
そんな時にコメディスクール時代、バイトで知り合った放送作家事務所の人にダメ元でお手伝いできるか聞いてみた。
すると優しい性格だったため自分の思いは届き、その日からテレビ番組のリサーチのお手伝いをした。
国会図書館に行って資料を探したり、ラジオ番組の台本をほんの少し書いたりとあの時は本当に楽しかった。
そして半年後に自分の努力が認められて仮ではあるが事務所に所属することになった。
(後に社長にバレて正式に所属に)

ここから放送作家として働く…はずだった。
次回につづく。

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