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細菌とウイルスの違いって?

こんにちわ。コロナによる制限も緩くなった昨今、みなさんはどうお過ごしですか?外出する人も増え、どこに行っても以前のように人混みを感じるようになりましたね。マスクも自由となり、少しずつ昔の生活が戻りつつあるように感じます。私もコロナによる自粛は大変きついものだったので、楽になったと感じています。

しかし、コロナはまだ存在しており消毒や衛生感覚はもっていた方がいいでしょう。今日は感染症の原因となる「ウイルスと細菌」についてお話しようと思います。

まず細菌のお話をしましょう。細菌とは核膜がない原核動物とされ、大きさはμm単位であり、光学顕微鏡で観察できます。(光学顕微鏡は中学・高校に置いてあるような顕微鏡です。動物病院でも使用しています)。細菌は「栄養・水分・温度」があれば自己増殖できます。難しいようですが、これは皆さん、よく生活で利用していることなんですよ。

[細菌の増殖3原則→生活の利用]
①栄養
②水分→乾物・砂糖漬け・塩漬けなどは長期保存できますよね。
③温度→生ものなどはすぐに冷蔵庫!はこれ対策です。

さすがに栄養を削ぐことは難しいですが、上記の3点を注意すれば細菌性食中毒が防げるわけです。家庭の知恵ってよくできていると感じます。

次にウイルスです。ウイルスは蛋白質の外殻、内部に遺伝子(DNAやRNA)をもっただけの単純な構造をもつ微生物です。大きさはnm単位(μmのさらに1/1000の大きさ)で、電子顕微鏡でしか観察できません(研究所などにある大きな特殊顕微鏡です)。ウイルスは自己増殖できません。よって、感染した細胞に1つでもウイルスが入ることで、爆発的に自分のコピーを作成して、数を増やすことで感染症を引き起こします。その増える速度が速いために、遺伝子情報のコピーにたまにミスが起こり、「変異」が生じます。コロナの時も次々とα株とかβ株とかいろんな種類ありましたよね、それはこのためです。

ウイルスと細菌は大きさや増殖の仕方など、まったく異なるものです。また、病院でよく処方される「抗菌薬」や「抗生物質」は基本的には細菌感染症に対するものです。ウイルスには効きません。たまに、「ウイルス性の風邪と言われたのに抗菌薬出されたことがあります。」というお話がありますが、あれはウイルスによって弱った組織(喉など)に二次的に細菌感染を起こして症状を悪化させない予防、もしくは細菌感染の可能性も考慮して出されているんです。

食中毒の発生も梅雨時期~夏は細菌性が多く、冬はノロウイルスなどのウイルス性が多い傾向にあります。我々の生活は細菌やウイルス感染症のリスクが常にあります。コロナの自粛明けで気も緩みやすいところですが、再度衛生的な考え方は持ち続けましょう!


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