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CA辞めて、メキシコで通訳始めました。#2

内定を頂いたのは、営業と秘書と通訳。それぞれメリットはありますが、1番言葉を使うだろう通訳で、配属予定の部の雰囲気もよく感じたので今の会社を選びました。

7月頭にメキシコに行きを決めてから、会社の指定が9月入社だったので出国まではバタバタ…

家族に話して、会社に退職の意向を伝え、ビザの取得から出国に伴う事務手続きもろもろ、家や家具の処分系etc.

仕事をしながらだったので、並行して進めるのがかなり辛かった記憶があります。

9/1にメキシコ入国し、9/4に入社。
先にに移動して家探しも検討しましたが、できれば現地の意見を聞きたかったので一旦はホテル住まい。

私が今の会社を選んだ一番の決め手だったのは、エージェントから、「通訳未経験でも教育をできる会社だ」と聞いていたからです。だから、あまり過度な準備はせず、自分のスペイン語レベルも面接で知られているし…前職の合間でNetflixをスペイン語で見る程度の事前準備しかしていませんでした。

ところが、新入教育もメキシコ人と一緒に受講(まずいきなりのスペイン語8時間がかなりしんどかった,,,)そして、その後は自分のデスクを案内され…
いざ、通訳業務開始!

え、え?教育は?と不安な気持ちになり、嫌な予感は的中し…どうやら、そんな教育はなさそう。

エージェントにきちんと確認をすればよかったとかなり後悔をしました。

入社して即対応。

朝のミーティングから会議まで。自分の語学力が弱いのはもちろんですが…メキシコ人のスペイン語も聞き慣れてないから謎な言葉も多いし、専門用語も分からないし、通訳未経験の私にとっては、早いし、もう…毎日脳の疲労を感じる日々でした。(ほんとメキシコ人クリエイティブなので、辞書にない言葉を沢山作る…)

通訳を始めて気づいたのが、日本語を話す時とスペイン語を話す時は全く違う脳の使い方をしているということ。
考えてみれば、そもそも文法構造も違うし、文化も違うから表現法も違う。ぱっと、「言葉を訳して!」って言われても…意味の理解はできるけど、日本語に変換するのに時間がかかる。さらには、自分の受け取り方と人の受け取り方も違うからどう訳すべきなのか…など、迷うことが非常に多かったです。

そして別の点では、毎日仕事が終わると頭が熱く脳が痛い感覚があり、脳をフルに使うとこんなにも疲れるのか…というのが驚きの反面、普段いかに脳みそを使っていないんだろうと反省しました。

通訳の先輩によると、同時通訳者もどんなプロでも1時間おきに交代するのだそう。集中して言葉を聞いて訳すという活動は、フル稼働させるのは脳にかなり負荷がかかるそうです。

1時間の会議の中で、集中が切れそうになると必死に目を見開いて、スペイン語も日本語も通して聞き続け…言葉を変換し。会議中に内職なんてできないし、ウトウトしてる暇もなく、一回の会議だけでかなり疲労を感じます。

日によっては3〜4つも会議があると、「あぁ、今日はしんどい日になるぞー。」というのが明確。事前に把握できていればよいけれど、大体突発的に会議は入るので…今は、毎日きちんと寝るということを心がけています。

まだまだ新米通訳ですが…睡眠が7時間切ると精度が下がるということは経験ではっきりしました。

3ヶ月ほど経ってから、おおよその業務が理解できた感覚はありますが、5ヶ月目に入った今も、まだまだ力量不足。

本音を言うと、HSP気質の私は通訳には向いてないなぁと思っています。やはり、仕事なので言いたくないことも伝えなければならないことも多いです。相手からの喜怒哀楽をダイレクトに受けて、自分を通して言葉を伝えるので、精神的にきついなと感じることも多々あります。

なので、正直「これから通訳として一生やっていきたい!」と今は思えていませんが、まずは目標を見失わず、スペイン語をもっと上手く話せるよう努めることが大事だと思っています。

幸い、人に恵まれており、上司も常気にかけてくれますし、メキシコ人の同僚にも恵まれていて。みんな本当に助けてくれる&優しいので…その点にとても救われて、まだもう少し頑張ってみようと思えている部分も多いです。

そしてつたないスペイン語でも理解しようとしてくれる会社のみんなには、本当に毎日感謝しています。

まずはきちんとスペイン語力をあげて、少しでも自分の通訳で仕事が円滑になるお手伝いができるようになることと、自分の今年の目標を達成して、実のあるメキシコ生活にしたいと思っています。


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