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「びりっかすの神さま」岡田淳著 読みました

 クラスでびりになろうとすると、こういうことが起きるんだなという。おかしみと、驚き。オチは明確ではないところがカラッとしていて良い。だってこの話にオチをつけるとしたらぜったいにだ。神さまの正体は始くんに関係あるはずで、それはたぶんしんみりするラストになったのだと思う。だから「あー、そうだったのかもね?」くらいに、少し曖昧にしてくれている方が、ああ面白かった!で終われるのだ。

 向上心を持つってことは、必ず勝ち負けがつきまとう。そう確信することが最近あったから、私が今読むのにタイムリーな一冊だった。向上心を持つことも、勝ち負けも、悪いことではないし、どんどんやるように促されるのが世の中だ。ちょっとがっかり折れてしまった人が読むと、ほんのり元気が出ると思います。とても楽しい児童書でした。

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