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【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

北陸放送(MRO)の谷川恵一アナがメインパーソナリティを務めるMROラジオ土曜朝9時の番組『谷川恵一そろそろ。』

前番組『モリラジ』最終回からメールを送り始め新体制でスタートした今番組には初回から欠かさず拝聴&メールを送っている。これが僕の最近の土曜のルーティンとなっている。ラジオにメッセージや企画応募、曲のリクエストをすることは中学以来でとても新鮮である。寄稿や賞レースの投稿とも違って気軽に徒然なるままに言葉をつづれる。
書くトレーニングにもなる。そして読まれれば参加してる意識が高まり書くこと、伝えることの楽しさに心は弾む。
ラジオは心の栄養剤である。
リアルタイムでラジオを聴きラジコでも聴き返している。
これまでに何度か読んでもらえている部分を文字起こしして手帳に書き残している。
これは色んな学びになっていて送ったメールの添削としても勉強させてもらっている。
そしてアナウンサーの言葉の選び方が本当に美しい。砕けたトークでも文字に起こすと柔らかいことが目で見てわかる。
谷川さんのお人柄にすっかり心を許している自分がいる。きっと僕だけでなく谷川さんを慕う業界の方は多い。
前々回におすすめの映画として岩井俊二監督の「四月物語」についてメールを送ったらば読んでいただけた。
その時谷川さんは観てみますとさらっと自然におっしゃっていた。
僕はこういうのって社交辞令がほとんどだからなと歪んだものの捉え方をしていたのだが今日の放送で谷川さんは「四月物語」の感想を語っておられた。本当に観てくれていたのであった。
まさに有言実行、なんて誠実な方なんだと僕の曇った視界は一瞬にして晴れた。同時に自分を恥じた。お得意の自己嫌悪であった。

谷川さんの「四月物語」の感想を書き起こしてみた。そして今夜また僕も「四月物語」を観た。
いやぁぁ、やっぱり「良かったですわ」


谷川アナ「そういえばラジオネーム岸壁の凡人さんて先程メール読みましたけれども何週か前に映画すすめてくださいましたよね。
あのー「四月物語」っていって松たか子さんの今から20年くらい前?
もう少し前かな?の映画作品すすめてくださって観ました。
良かったですわ、「四月物語」。
あのー…余計なことがそのドラマティックなことだとかこう何か劇的などんでん返しみたいなことが起こりすぎない感じが丁度いい。その北海道の地方都市から上京した松たか子さんが東京での生活で色々こう、色んな周りの人とも馴染める馴染めないがあったりだとか、あぁ、この人と出会っちゃったというようなその展開があるんですけれども余計などんでん返しとか起きなさすぎる感じが丁度いい映画だなって思いました。
何より90年代後半の松たか子さんがね、初々しい、初々しいの。
うぶなっていう言い方がいいのかわかりませんけれども本当にこの純粋な気持ちでまだ当時多分20歳をちょっと過ぎたくらいだったと思うんですよね。純な気持ちで上京しましたーという感じの松たか子さんのやわらかい表情だとかねー、いいですねー、癒やされます。
四月のちょっとした一瞬を切り取っ、一瞬というかある日を切り取ってつなぎ合わせたという感じの。じゃあ次5月6月どうなるんだろうねっていう期待も抱かせてくれる「四月物語」という作品を以前紹介していただきました。」

MROラジオ「谷川恵一そろそろ。」2024/05/04放送より


ね、しっかり観てくださってるでしょう。
観て観て絶対観て!とは言わないようにしていておすすめ程度によろしければということはあるのだけれど、やはり自分の好きなものを観てもらえたら嬉しいですよね。しかも良かったと思ってもらえたら尚更嬉しいですよね。久しぶりにこういう気持ちになれました。この場をお借りして谷川さんに感謝を申し上げたいです。

昨年You Tubeで期間限定で無料配信していた時に改めて「四月物語」について書いた記事です。
未見の方、もし興味をもっていただけたら一度ご覧になってみてください。

そして今夜もまた観た「四月物語」。
初々しい松たか子さん。そうなんですよね。もともと大人っぽいというか落ち着いていたので。僕にはこの頃の松さんのままで少し延長した線の先に今の松さんをこの目で見ていることにも気がついたんですよね。
それでもやはり思春期の僕が見惚れていた松たか子さんは今も変わらず寅さんでいうマドンナなのです。ということも谷川さんの感想から気付いたことでもありました。
地上波でなぜ「四月物語」は流れないのだろう。
(流れてたらごめんなさい)
テレビで観てもらいたいな、「四月物語」。
僕はこれからも何度も観るんだろうな。

「四月物語」のDVDと国木田独歩の「武蔵野」





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