つわりは覚悟していたが、今回、前回にも増して勢いが凄い。男の子だろうか、と邪推してしまう。とにかく今日だけで実際に物を7回くらい吐いているし24時間えづいているし台風の低気圧も相まって頭も痛いしトイレとお友達で仕事にならなすぎて15:30くらいにすみません早上がりしますとねをあげた。在宅勤務で通勤列車に乗らなくていい環境は本当にありがたいが、逆に言うと他人の目がない分自分の気持ち悪さがまざまざとわかってしまってコントロールがまだ効かない。トイレも行き放題。ヤッタネ。

人間のはじまりがひとりの人間の身体に根付くためには、その媒体になる人間の生活をダメにしてしまうくらいの破壊力がある。凄まじい勢いである。先週くらいまでは「疲れやすい」「あんまり食べれない」だったけれど、

今は「絶望的に食べたくない」「常に気持ち悪い」。もう2度と酒は飲まないと誓う二日酔いのピークの状態でずっと「特急あずさ」に乗らされているような感じである。いや、二日酔いってどんべい食べられるからまだつわりより絶対ましだな、これは、なかなかの生き地獄です。

あらゆるにおいがつらい。とにかく玉ねぎ系のにおいがNGで、夫のにおいも、娘の口の子供なにおいも、ちょっと離れたくなってしまう時がある。かなしい。外から他の家のご飯のにおいがしてきて吐いたりもするし、お惣菜屋さんに殺意を覚えたりもする。

そしてご飯が作れないのがつらい。冷蔵庫を開けたらにおいで吐いた。吐く可能性を見越してバナナと水を摂取するようになった。ここ2日は夫に何か買ってきてもらって食べた、が、日に日に、娘にちゃんとした飯だべさせられてない罪悪感で悲しくなる。冷蔵庫を開けて吐いて「ご飯作れなくてごめんよ」と思わず泣いた。娘に「まま、だいじょーぶ？」と心配をさせてしまう。そしてそのあとトイレにダッシュして飲んだ水を全部吐く。昨日の夜お茶でむせた娘は、私が吐くのを真似してか、口に手を当てて「えふ、えふ、やばいっ」と言っていた。よくみている…そんなの真似しちゃだめである。


起きていたくないので娘の寝かしつけと共に無理やり眠る。夜中や早朝なんども起きるが、吐き気を無理矢理押し込めてとにかく眠る。


今晩、マスクをして焼きそばを作ってみた。
水蒸気で吐きそうになってトイレに直行水をだばーっと吐く。フライパンに入れてから距離を置いていたいたので「そろそろかな？」という頃合いにはかなり焦げてかた焼きそばみたいになってしまっていた。悲しい。

でもひさしぶりに料理を作った。
娘にはこげてないところをとってあげたのだが、完食。「おいしーね！」と言ってくれた。たかが焼きそばだし、それすらもうまく焼けないのに、おいしい！と食べてくれていてなんかまた泣きそうになる。大好きだよーと何度も伝える。梨もむいてたべた。


明日はついに夫がお好み焼きを作ってくれるらしい。夫、本当に料理をしないので(でも台風の中今日もお昼ご飯買いに行ってくれたりして本当に感謝してる。洗い物も送り迎えも本当にありがとう)唯一作れる料理である。実に半年ぶりくらいに作ってもらう気がする、嬉しい。

【つわりメモ】
・ソース系の味は食べられる
・ピザマルゲリータならいける
・ミートソースはにおいでNG
・ありがとうファブリーズ
・バナナは吐きやすい(もはや吐くために食べる)
・オレンジジュース飲める


………
とにかく、妊娠悪阻認定で入院するのだは免れたいのでなんとか食べられるものだけ食べて、食べた後は吐かないようにぐっとこらえる。入院なんて、できないもの。娘と離れたくない、無理。

もうこれは人に頼らないとむりだ、と、来週母を召喚することにした。緊急事態宣言が明けていて本当によかった、と、こんなところで思う。

娘の2歳の誕生日までにコントロールできるようになりたい。全力でお祝いしたいんです、その日だけつわり止めてくださいお願いします神様。

娘は糸巻きの歌で色んな人の靴をつくっている。
オリジナルソングまでうたいだすようになったし、ポーズがお茶目だし、完全にお調子者に育っている。頼もしい。娘への愛が止まらない。

写真は見たことない焦げ方をした焼きそば。
食べられないことはなかった。カリカリ

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