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1111/そして、乳になる。

きばっている姿を見守るのが好きだ。
どうやら、うんちをしたいのに出ないジレンマで娘は泣くらしい。手足をバタバタさせ、顔を真っ赤にしながら短めに泣き、りきみ、そして放屁とともに聞こえる「でてる」音。
出し切った後の、きゅっとすぼめられた唇のすまし顔。かわいい、とてもかわいい。

「でたねぇ〜」なんて言いながら、おむつを替える。黄色い赤ちゃんのうんちは、なんとなく炊きたてごはんの匂いを彷彿とさせる。
出したて、ほかほか。
ぜんぜん汚い感じがしないのが不思議だ。

「はいできた!」
と、ぴたっととめたお腹のテープのすきまに、娘の成長を感じる。産まれたばかりの頃は重なっていたお腹のテープが、いまは指2本分あいている。むちっとしてきた太ももによって、足の付け根のおつむのヒダがフィットするようになった。うれしい。

ふう、とひと息つく。すっきり顔の娘、心なしかまたすこし赤っぽくなってくる。あら?

替えたばかりのおむつの中から鳴り響く、放屁の音。黄色から青にかわる線、あちゃー。

気がつくと、おっぱいの時間だ。


妊娠中の1.5倍くらい食べている。今のところ、体重は産前に戻ったし、食べても食べても太らない。なにしろ、お腹がすごくすく。

今朝なんて、パンを2個にバナナ1本、さらには焼き芋を1本まるまる食べてしまった。自分の胃袋が恐ろしい。食べて、ちょっと寝ると胸がはってくる。おっぱい製造マシーンだ。

近ごろは母乳だけで授乳を終えられる時もある。(まだ不安で、足りなそうな時はミルクを足している)授乳間隔にはまだ試行錯誤中。昼間はぐっすり、夜は目がらんらんと輝き出す夜行性の娘さん。寝起きの悪さは親譲り。

体重計に一緒に乗ってみたら、
1キロくらい体重が増えているようだ。

むちむち、むちむち。
かわいいなあなんて眺めていたら、
またおっぱいの時間。
#日記 #コラム #エッセイ #ちあきろく #産後 #育児


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