見出し画像

「子どもの宇宙」を読みながら

4歳の娘の瑞々しい感性に驚かされる日々である。まだ4歳、されど4歳。
彼女の宇宙の広さにドキっとさせられることがとても多い。
1歳10ヶ月の息子もなかなかにパワフルでわんぱくて、目が離せなくて、かわいくて仕方がないけれどすごく手がかかる。

昨晩、すごく珍しく夫が息子のことを強く叱った。「やめなさい、ダメだよ」と言っても、何度も自分の食事が乗ったお皿を床に投げてしまって、だめと言われれば言われるほどニヤニヤとしながらヒートアップしていくので「怒っているのだ」ということを伝えたいと思った夫が、ドンっと机を叩いて「やめなさい」と強く言ったのだ。
びっくりした息子と、それを見ていた娘も泣き出した。
泣きながら息子は「ぎゅうにゅうは?」「ママがいい」と繰り返す。(牛乳のおかわりが欲しいと言っていたのに対応するの忘れていた)

そのあと娘が、夫がお風呂に入りながら「なんで怒ったの?」と聞いたらしい。何度も伝えても「だめ」が伝わらなかったから怒っていることを伝えたかったのだ、と夫は娘に説明しながら「でも怒る方も、嫌な気持ちになるね」と言ったら「怒られた方とどっちが嫌な気持ちになるんだろうね」と切り返してきたという。

その話を夜聴いてなんだかとても、感動したのだった。

そして子供たちが寝てから夫と話をしていて、まだ2歳にもならない息子に怖く怒っても仕方がない、という結論に至った。危ないこと、人を傷つけるようなこと以外は、なるべく「だめ」と言わずにいたいけれど、飄々としながらわんぱく度が上がってきて「わざとやっている」のがわかってしまう息子と対峙していると、それが難しくどうしても怒ってしまう瞬間、が、あるよねえ、と反省。

昨今は、色々あって子供たちと過ごす時間をたくさん持てる夫。「ママのように感情的に怒ったりしないよ」と昔言われてぐう・・・(確かに夫は基本的にとても穏やかに子供達と接する)と思っていたけれど、少し感情的になっていた夫を見て我がふりを想う。(本人は「わざとわかるようにパフォーマンスしたと言い張るが)
過ごす時間が長くなれば長くなるほど、イライラしてしまうときだってあるよね?という、ちょっとの共感をこっそり感じながらも、2人で子供のことに関しては監視体制を持って、それぞれ気になることがあったら注意しあっていこうと話しているので「とりあえず息子に関してはまだ思いの外赤ちゃん(よく喋る赤ちゃんなので、つい忘れてしまいがちだけれど)なので、なるべく怒らない。躾はまだ早い。説明を根気づよく続けて、ご飯投げたらご飯終了にする、などのルールの方が効きそうだ」ということで落ち着いた。(すごく分厚い「育児の百科」という本を、娘の時は都度つど開いていたけれど息子はなんとな〜くになっているので、少し立ち返る意味でも読み返してみたりなどして)

とはいえ2歳が近づいてきた息子、イヤイヤ期がなかなかのものになってきていて、娘の時はあまりなかったけれどしっかりと、外出先でもどこでも床にスライディングでへばりついて泣き叫び「いや」を体現したりするので大変だ。生きのいいマグロの如くぴちぴち跳ね回るのを両手で抱え込む日々。
そして「だめ」と言われるとやや逆上するところがある。時折娘がこんこんと伝えようとする(娘は根気強く「嫌だったから謝って」と何度も説明したりする)と、がぶっと噛みつこうとしたりすることもあり、難しい。

そしてすごく「ママがいい」と言うので夫がしょげがちである。
(私も物理敵に拘束されるので大変である)

1歳と4歳の子育てをする春。

ふと、我にかえるために、よき本に出逢えるとホッとする。
「育児書」と言うとあれだけれど、子供を見つめ直す冷静さとか、それを面白がる心とか、大切にするべき距離とか、接し方への考え方を時折見直すのは、大事。とても大事だとおもう。

「本能でやるのよ、育児は」って
母は言ってたけどね。


写真は、最近はじめて髪を切った息子。
(なんともたまらぬフォルム)

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?