0902②/アカチャンホンポの片隅で

広大なアカチャンホンポ店内を見てまわりながら、だんだん悲しくなってくる。ひとりで買い物して、引っ越しの事なんかもガンガン進めていけたらいいのだけれど。そういう強さがほしいのだけれど。がんばれ私と思うのだけれど。赤ちゃんグッズは可愛くてテンションあがるのだけれど。本当に可愛いのだけれど。

あー、むりだ。
誰かいてほしい。
お母さん東京こないかな。
夫よ、休みないのかな。

妊婦メンタル不安定すぎて涙が出る。
アカチャンホンポの片隅で涙が止まらない。
(どういう状況だこれは…)

とはいえ夫は本当に忙しい。
ほんとうにいそがしい。

心が弱ってきているので、これ私里帰り出産すればよかったのでは…と今更仕方ない後悔をしはじめる。(あれだけ夫にみせたいと思っていたのに)
里帰り出産のメリット、緩みきったじじばばのお財布から孫グッズを買ってもらえる経済的なサポート面もあったな…なんて現金なことを考えはじめる。(それならさくさく買い進められる気がするところがクズである)

求めれば求めるほど夫にも負担をかける。
せめてふつうに1日でも「休みの日」があればいいのに。本当に、最近、休みがない。(私が産休に入ってから1日もなかった気がする)

何がやばいって当の本人が一番疲れているに違いないのだ。それなのに家に帰ったらメンタルブレイクした妻が出現。自分が弱音を吐きたいところだろうに。寝不足なのに急に泣かれた日にはたまったもんじゃなかっただろう。(それでも優しくしてくれた)

メンタルブレイクしているので人の優しさに触れたら泣くし、家でご飯食べる気力もないのでアカチャンホンポからの大戸屋をかますも、気をぬくと泣きそうになる。ご飯前だがさくらももこの(便秘の話)に集中する。ありがとう「そういうふうにできている」と、謎に感謝をする。

結果、一日中歩き回ったのに買う気力が出ず、何も戦利品を得ないまま家路につく。(だいたい必要なものがどこで揃うかはわかった)

夫にどうやってこの状態を伝えようが悩んでワードに箇条書きで書き出してみたりする。

夫のせいではない。私よりむしろ夫の方が大変なので、労わりたい。本当は誰より労ってあげたい。私がスーパーサイヤ人モードになって、がんがん買うものも契約も進めていけたらいいのに。(家のことはまかせな!くらいに)アカチャンホンポの片隅で泣いてないで。

あーもう!
何やってるんだろう。

わけがわからないのでこれも「そういうふうにできている」ということにして。

「アカチャンホンポの片隅で大泣き」だなんて、いつか思い出したらさぞ笑えるだろう、と信じて書き残す。

(就活浪人中に「血を吸いにくる蚊よりも私にゃ価値がないな」と思って泣いたのを思い出す。あれもなかなか思い返せば傑作である)

涙止まらず、夫へダイイングメッセージのように「アカチャンホンポにて心折れる。一緒に買い物したい」と送ったら「土日開けられるかも」と返信あり。まさかの、ひさしぶりのおやすみフラグ。

期待値調整必須。でも、嬉しい。

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