Ashley　2022年11月1日公開分

11年越しの夢の我が家が1分で地下500Ｍへ沈む。

2021年　韓国映画興行収入第2位の大ヒット！【都市直下型】ディザスター・パニックムービー上陸！

大都市ソウルの中心で起こった地盤沈下によって突如現れた陥没穴＝シンクホール。それは、一瞬にして巨大なマンションを飲み込んでしまう。建物に取り残されていたのは、ようやくマイホームを手に入れたサラリーマンやおせっかいな迷惑隣人など、日常では決して相いれない面々。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか！？

　監督を務めるのは、『ザ・タワー　超高層ビル大火災』を手掛けた韓国ディザスターの名手、キム・ジフン。『テロ、ライブ』などを手掛けたVFXチームを従え、圧倒的破壊力ある映像を観客につきつける。この危機から脱出しようと必死にもがく普通の人々を演じるのは『毒戦 BELIEVER』の怪演も記憶に新しいチャ・スンウォンや、数多くの映画、ドラマで活躍するキム・ソンギュンら実力派俳優陣。いつしか応援したくなる個性あふれるキャラクターを巧みに演じている。これは明日、あなたにも起こりうる、他人ごとではない大災厄！

【STORY】

平凡なサラリーマンのドンウォンは、長年の節約生活を経て、ソウルにマンションを購入、家族とともに引っ越してきた。同僚を招き“引っ越しパーティー”を開くが、大雨で巨大陥没穴・シンクホールが発生。マンション全体と住人たちを飲み込んでしまう。ドンウォンは反りの合わない隣人マンス、そして不幸にもこのマンションを訪れていた同僚たちと共に、地下500メートル下に落下。さらに大雨が降り始め、穴はどんどん水で満たされていく…‥！嗚呼、夢のマイホーム、彼らの運命はいかに…！？

このディザスタームービー、福岡市民なら間違いなくあの「博多駅前陥没事件」を思い出すでしょう。（当時の西日本新聞の記事URL）

こちらは実際の博多駅前陥没の動画

こちらが、映画の陥没シーン（既視感がすごすぎる）

この陥没した真上にマンションが立っていたらっていう映画です。もう想像しただけで恐ろしいでしょ？？しかもうまいことに、落下するけど途中でひっかかってるんですよね。完全に落ちてしまうまでタイムリミットがあるのです。

そして落ちたのが“マンション”ということで、さまざまな住人たちがいるんですけど、引越し祝いに偶然きていた主人公の同僚たちと合わせて、クセ者住民＋クセ者同僚が奈落の底でてんやわんやするっていうディザスタームービーとなっております。

マイホームを買うことが夢だった主人公ドンウォン、無愛想で何の仕事してるのか謎の隣人マンス、引っ越し祝いで偶然マンションを訪れていたドンウォンの同僚、おばあさんと子ども・・・。限られた空間の中で人間ドラマが進行するのは、韓国映画やドラマはお得意なのかもしれませんね。それぞれに事情があって、生きてきた背景があって、親子の関係性があってこのまま奈落の底に落ちてしまうかもしれない恐怖の中、住民それぞれが自分自身を向き合います。

あまり交流もしていなかった住民同士が協力しあって、地上へ生還するために命がけの脱出劇を繰り広げるんですが、ラストのオチはなんだか爽快だったなぁ。ディザスタームービーといっても8割は笑わせてくれます。その分不意に訪れる別れのシーンはぎゅっと胸がしめつけられます。個人的には「トンマッコルへようこそ」ぐらいの笑いと泣きの比率かな。（いや、トンマッコルへようこそは嗚咽級なので、泣きのレベルは違うんですけど・・・）

ちなみに、ピンポイント情報ですが嫌味な隣人マンスの息子を、「スタートアップ 夢の扉」でハン・ジピョンの少年時代を演じていたナム・ダルムが演じています（↑一番上で水押さえている青年）。早く幸せな役をあげてくださいよ・・・。とにかく、ドタバタディザスタームービーなので、半分以上は笑えるし、あの大陥没にマンションごと落ちてしまうという迫力、そして人間ドラマに引き込まれてあっという間に観れてしまう映画です。11/11（金）公開です。ぜひ映画館で！！
奈落のマイホーム
■監督：キム・ジフン『ザ・タワー　超高層ビル大火災』
■出演：チャ・スンウォン『毒戦 BELIEVER』、キム・ソンギュン『悪いやつら』、
イ・グァンス『探偵なふたり：リターンズ』、キム・ヘジュン『未成年』