殺し屋Sのゆらぎを読んで
冷徹なヒットマンがターゲットを好きになってしまい、人間らしくなっていくお話です。
倫理の授業で人を殺めてはいけない理由を考えるというものがあったのを思い出しました。法律とか自分がやられて嫌なことはしないとか答えが上がったのですが、理屈ではなく嫌だから嫌だと、その時は思いました。
でも、実際には興味本意や怨恨で殺意をもっての殺人は起きます。私は、なぜ嫌だと思うのか。
人が好きだからかなと今は思います。人と言いましょうか精神と言いましょうか、なので意思疏通ができればカエルでもオケラでもよいのです。通じるものがあると相手の痛みも喜びも想像できるようになってしまうので生命を止めるなんてできないです。
漫画のタイトルは激しいですが、内容はわりと温かです。ヒットマンからボディーガードに転身するほどの出会いではなくとも良い出会いは大事だなぁと。
ひとつでもいいから、一生すり減らないスルメのような出会いがあれば割りと温かく生きられるかなと思うのです。
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