普光院 亜紀

保育園を考える親の会顧問・アドバイザー。保育ジャーナリスト。浦和大学講師。

普光院 亜紀

保育園を考える親の会顧問・アドバイザー。保育ジャーナリスト。浦和大学講師。

最近の記事

日本の保育についての国連・子どもの権利委員会の所見を読む

日本は国連の子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)に批准しています。子どもの権利条約は、国連で結ばれた国際条約で、これに批准した国は「締約国」となって、条約の実行と進捗状況報告の義務を負います。 子どもの権利条約は、子どもが命を守られ、健やかな発達を保障され、常にその最善の利益を考慮される権利、自分に関することについて意見を表明する権利を有していることを示し、締約国にその権利の保障を求めています。 上図は、締約国が条約を実行できているかどうかを子どもの権利委員会がチェ

    • 「そ、そこですか!?」の幼児教育無償化、いよいよ本決まり…

      この件については、保育園を考える親の会は意見書を出したり、自治体アンケートをとったりしてきて、私も記事をいろいろ書きましたが、いよいよ今日にも、衆院内閣委員会で決定されるとかで、昨日、最後のツイートをしました。 せっかくなので、このツイートについて解説しておきます。患者「お腹が痛くて…昨日から何も食べてません」 医師「それはいけませんね。では千円あげますから、何か買って食べてください」 患者「そ、そこ?」 そこへ看護師「お給料安くてやってられないからやめます!」 医

      • 保育園のお迎えのルールをめぐる議論

        こんにちは。 保育園を考える親の会の代表をしている普光院(ふこういん)です。 note始めに、保育園を考える親の会のサイトにもアップしている、こんな話題について、とりあげてみます。 ある市の公立保育園で、カードリーダーの導入に伴って、登降園のルールが厳しくなりました。登園は園に入るとき、降園は園を出るときに玄関で打刻をするというのです。 ▼「園を出るときにカードリーダーを通す」ルールはここが困るギリギリの時間にお迎えにきていた保護者の中には、帰り支度を終えて子どもを連れて

      日本の保育についての国連・子どもの権利委員会の所見を読む