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2018年1月の記事一覧
ケネス・スラウェンスキー 『サリンジャー 生涯91年の真実』
★★★★☆
2011年に出版、2013年に翻訳出版されたJ・D・サリンジャーの伝記本。訳者は田中啓史。サリンジャー関係の訳書を多数出しているようです。
執筆者のケネスは熱心なサリンジャー・ファンで、サリンジャーのファンサイトを運営していたようですね。そのため、全編を通じて中立的な文体ではあるものの、サリンジャーに対する好意的な眼差しに溢れています。
サリンジャーの文学と人生との繋がりに焦
岸本佐知子編訳 『変愛小説集Ⅱ』
★★★☆☆
2010年刊行のオムニバス第二弾。ミランダ・ジュライやジョージ・ソーンダーズなど、岸本佐知子訳でお馴染みの作家からあまり知らない作家まで11篇収録。ちなみに、ミランダ・ジュライの『妹』は『いちばんここに似合う人』にも収録されています。
『変愛小説集Ⅰ』で定まったコンセプトを踏襲しているので、テイストというか方向性は同じです。Ⅰが気に入ればⅡも好きでしょう。そうでなければご縁がなか