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自分のマインドセットが作られた原点-Story③

こんにちは!
今回は主に高校時代を遡ってみたいと思います。
前回のストーリーでも書いたように、中学生時代に”目標を立てて達成できなかった時の悔しさ”を経験しました。

◆ 人生を大きく変えた「心得」との出会い
◆ 心が変われば人生が変わる
◆ マインドセットの原点

◆ 人生を大きく変えた「心得」との出会い

勝てる実力が備わっていたのにも関わらず、中学最後の年の目標がなぜ達成できなかったのか?
それは主に“人間的に未熟だったから”と。

高校入学前に僕を勧誘に来てくれた水泳部の監督の言葉を今も覚えています。
当時は何のこと?とあまり理解できていなかったのですが、入学してすぐにその言葉を理解することになりました。
僕の進学した高校は京都外大西高等学校と言う、京都では水泳の強い学校でした。そこの水泳部に入るとまず1冊の冊子が配られます。
その1ページ目をめくると『京都外大西高校水泳部 心得』とタイトル付けられており、大きく4つの項目に分けられていました。
会社でいうと企業理念やミッション、ビジョン、バリューみたいなものですね。

・西高水泳部において3年間を送る意味
・生活
・目標に向かって
・チーム

それぞれ更に細分化されており短い文が記載されているのですが、その中でも最も重要なのが「西高水泳部において3年間を送る意味」です。
そこには1文だけ記載されており、その文を抜粋すると、
1,水泳を通じての「人間形成」。当たり前の事を当たり前に実践する事!
(思いやり、感謝の気持ち、明るい挨拶、掃除、言葉遣い)

つまり、西高水泳部では競技力向上以前に人としての人間形成にフォーカスをしていたのです。
案の定、入学当時の僕は「目標に向かって」以外の「生活」や「チーム」に記載されていることはほぼ出来ていませんでした。そこで1年生の時にまず、心得に書いてあることを全て完璧にこなす、という目標を決めました。
そうすれば自然と競技力も向上し、人間的にも強い選手になれると思ったからです。

本当はこの心得はあまり外部に見せてはいけなかったと思うのですが、社会人の方やスポーツに打ち込んでいる方、様々な方の自己啓発にも有益な情報だと思うので画像で添付しておきます。
意外と忘れがちだった事にも気づけるので参考にしていただければと思います。

◆ 心が変われば人生が変わる

そんな目標をもって始まった高校生活は、それまでの自分とは別人かのように変わりました。
まず、中学の頃は授業で起きてることの方が少なかった自分が授業で一切寝なくなり、クラスメートにも「アキは絶対に授業中も寝ないよな!」と言われるほどになっていました。ただ、その時の心境といえば勉強をする為に起きていたのではなく、“水泳が強くなりたい、速くなりたい”から意地でも起きていたのだと思います。

そう言えば今、このブログを書きながら思い出したのですがその当時の好きな言葉の1つがこれです。(欲張りなので好きな言葉はいっぱいあります)

心が変われば態度が変わる 
態度が変われば行動が変わる 
行動が変われば習慣が変わる 
習慣が変われば人格が変わる 
人格が変われば運命が変わる 
運命が変われば人生が変わる

もしかしたら、皆さんも一度は聞いたことがあるかも分かりませんが、まさに高校時代の変化はこんな感じだったと思います。
“授業で寝ない”ことを決めて、寝ないことが“習慣”となり、寝なければ先生やクラスメートからの“信頼も厚く”なりました。その結果高校1年生からずっと学級委員を任されていたのだと思います。

先日、久しぶりに高校の同級生に再会したのですが、その友達には「高校時代のアキはキングだった」と言われました。何がどうキングだったのかは分かりませんが、確かにクラスのまとめ役になったり、自分が言ったことに対してついてきてくれる人は多かったと思います。
なので、僕たちのクラスは入学してから誰も退学や留年することもなく全員が揃って卒業することが出来ました。もちろん、僕だけの力ではなくクラスメートのみんなが友達思いであったり、時には厳しく怒ったり、親身になって悩んだりしていたからだと思います。

※文化祭のクラスの出し物でストリートダンスを披露した時の写真です

まとめ役になったのも全て『京都外大西高校水泳部 心得』を通じて人間形成がされていたからだと思います。
同時に水泳の方でも様々な影響が出始めました。
1年生の時からチームメンバーの中では競技力がある方だったので、練習の時から自分が頑張ることでチームに何かしら影響を与えられれば良いと考えるようになっていました。
次第に学年が上がり、2年、3年になった頃には練習態度でチームを引っ張るようになっていました。もちろん僕もチームメンバーに沢山刺激をもらいました。

◆ マインドセットの原点

そんな中、高校の時に気づいた事は、チームメンバー全員が1つの目標に向かって頑張ることで個人では成し得ないような、大きな事が成し遂げられるということです。
それを僕たちは「西高ミラクル」と呼んでいました。様々なミラクルがあったのですが、ここに書くとすごく長くなるので今回は割愛させてもらいます。

その当時、僕たちが一番ターゲットにしていた大会が高校総体、俗にいうインターハイです。チームが集まって合同練習をするのは5月からインターハイがある8月までなのでほんの2~3ヶ月だけなのですが、その期間だけでも同じ方向を向いてメンバー全員が一心不乱に頑張る時のチームの雰囲気は今でも鮮明に覚えています。
僕自身、今は会社を経営しているのですが今でもその時の感覚や雰囲気を追い求めている自分がどこかに居る気がします。
ちなみに、その感覚や雰囲気を感じたのは高校3年の夏と大学4年の夏だけです。
社会人になってからは残念ながらまだ感じていないので、そういうチームを作るのが今の目標の1つでもあります。

今回は「人間形成」についてがメインになり、水泳の結果などはあまり書けなかったのですが、ザッと振り返ると、
・高校1年でジュニアオリンピック優勝、インターハイ予選落ち
・高校2年で初めて短水路日本選手権で決勝に残る(7位)、アテネ五輪代表選考会出場
・高校3年のインターハイでリレー準優勝、チーム総合4位
こんな感じで、入学当時に設定していた目標(日本代表になること)を達成することが出来ず満足のいく結果は残せなかったのですが人として大きく成長が出来た高校生活だったと思います。今の自分のマインドセットの原点でもあると思います。

その後、大学に進学するのですが、そこでもまた苦難が待ち受けていました…笑
それはまた次回にしますね。
今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます!
懲りずにまた宜しくお願い致します。


山本哲史(Akifumi Yamamoto)
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株式会社RASCAL’s
スポーツを軸にビジネスを展開しているスポーツベンチャーです。
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