見出し画像

ベルギーの秋って、どんな感じ?

秋生まれということもあって、私にとって秋は特別な季節です。
うだるように暑い夏が終わり、青がちょっぴり濃い秋晴れの空と、紅葉やイチョウの葉のコントラストに出会うとき、毎年心が震えます。
日が落ちるのが早くなって、肌寒くなり、一年の終わりが近づいていることに、少し寂しいような気持ちになるのも好きです。

ここベルギーにも、秋が訪れています。
私が暮らしているのは、イクセル(Ixelles)という、首都ブリュッセルの一番中心的なエリア。自宅のすぐそばにあるルイーズ通りには、高級ブランド店やホテルが並んでいます。ベルギー人の夫によると、東京の表参道的な地域らしく、緑豊かな場所ではありません。

街路樹はひょろひょろして細い木ばかりで、日本ほど街のいろんなところに巨大なイチョウ並木といった紅葉スポットがあるわけでもなく、「秋だわ〜!」っていう感覚はもちづらい。

夫いわく、日本に住んで初めて「秋」という季節を実感したのだそう。ベルギーでは、夏が終わると、一気に冷え込んで曇りや雨の日が続くようになり、「あー冬になった、やだな」くらいの感覚で過ごしていたそうです。そうなるのも仕方がないかなと、こっちに住んでみて思いました。

でも、意識すれば、ブリュッセルでも秋を見つけることはできます。

お気に入りのヴィアデュック公園の紅葉。

公園に行けば、木々は黄色や橙色に色づき、落ち葉が朽ちていく香りがひんやりとした空気とともに漂います。

また、10月に入ると、街のあちこちでカボチャが飾られているのを目にするようになりました。

お気に入りのレストラン『Refresh』のカウンターに飾られたカボチャや栗。

カボチャといえばハロウィーンを連想しますが、ここベルギーでは、ハロウィーンを祝う習慣はまだそれほど定着していません。これらのカボチャは単純に、季節の移ろいを示す象徴として飾られているのだと思います。

カボチャといっても、日本のカボチャに比べると、たくさんの色や形があることに驚きます。日本でカボチャといったら、緑色の皮で中がオレンジ色のものが中心ですよね。

私が通っているコワーキングスペースでも、カボチャが机に飾られていました。どこにでも、季節ごとの風物詩はあるようです。

そのコワーキングスペースで知り合った、イタリア人とルクセンブルク人の友人たちと、先日街を歩いていたところ、「焼き栗」の店が出ていました。友人たちは「秋だわ〜〜」と言いながら、熱い栗をほふほふ食べて盛り上がっていました。ルクセンブルク人の彼女は、これから長くなる家時間を楽しむためのキャンドルをたくさん買い込んだとのこと。

秋になると、ラクレットというホットプレートで焼くチーズが流行り出します。みんなで食卓を囲みチーズをつつく、ソーシャルなスタイルの食事で、日本の「鍋文化」に似ていると思います。

ベルギーの秋と日本の秋。異なる点も、共通点も発見できるのが、二拠点生活の一つの楽しみです。
もう晩秋となりますが、残り少ない秋の時間をめいっぱい満喫しましょう!

Instagramやってます。食べ物や旅の景色、猫の写真中心です。】


私の発信が、何かの役に立てたら嬉しいな。「心の声に耳を傾け、自然体で生きていく。」よりナチュラルで自分らしい暮らしに興味のある方に、今後も日々発見したことを共有していきたいと思います!