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【子ども】「ママ」を卒業したら? 母の呼ばれ方リスト

過日、字幕翻訳家の戸田奈津子さんが何かの記事に書いていたことを、ふと思い出した。
「俳優のほとんどは自分のお母さんのことを『mom』と呼ぶが、キアヌ(・リーヴス)は『my mother』と呼んでいた」。戸田さんはそれを好意的にとっていて、「キアヌは親思いで礼儀正しい好青年」と褒めていた、、、と思う。もう30年近く前の話だと思うけど。

なぜそんな古い話を思い出したのかというと、「世の母親達は、子ども達になんて呼ばれているか」が急に気になったから。

私は高齢出産ということもあり、「ママ」はなんとなく気恥ずかしい。それがあって娘には「お母さん」と呼ばせていたのだが、ディズニープリンセスたちが母親のことを「ママ」と呼ぶのに感化され、娘はいつの間にか私のことを「ママ」と呼ぶようになってしまった。
下の子どもも、上を真似て「ママ」である。

上の娘はもうすぐ中学生、下はまだ7歳だが、男の子である。

「成長したら、親を呼ぶときの表現って変わるんでしょうかね〜」と中学生、大学生のお子さんがいる二人に聞いたところ、


「うちの娘、私のことを『母(はは)』って呼ぶで」
はは、母! え、アーニャ?
「アーニャが出てくる前から、『母』やねん。」

もう一人は、
「うちは、『おっかあ』かなあ」
え? おっかあ? まんが日本昔ばなし風!

「私は、母親のことを『お母ちゃん』って呼ぶなあ」
郷愁に駆られる響き〜。


「ママ」を卒業したら、「お母さん」とか「母さん」に変わっていくのかなと思っていたので、かなーり意外だった。でも、どれも愛情いっぱいなまだまだ甘え足りないような表現で、いいなあと思う。
地域柄もあるのでしょうね。
(地域ごとに「母の呼び方」について調べたら、面白そう)

母の呼ばれ方リスト

・お母さん
・母さん
・ママ
・お母ちゃん
・おっかあ
・母(はは)
・おかん
・呼び捨て(お父さんやクレヨンしんちゃんの影響?)

こちら大阪なので、「おかん」が主流なのかなと予想していたのだが、「おかん」は意外といなかった。が、別の友達が「うちのおかんが、、、」と話していたのは記憶にある。「おかん、出たー!」と心の中で小躍りしたものです。

親の呼ばせ方で透けて見える、母の教育方針

冒頭のキアヌの「my mother」は、日本語訳だと何に当たるのだろうか。
人前では「私の母」だろうし、母の前では「お母さん」とか「お母様」になるのだろうか。(桐島洋子さんは、かれんさんお子様達に「お母様」と呼ぶよう教育した、とエッセイにあった)

私も、戸田奈津子さんと同じく、「お母さん」と母親を呼ぶ子どもがいたら、良い印象を抱く。
偏見かもしれないけれど、「お母さん」と呼ぶ子どもは、どこかしら落ち着いていて、はしゃいでいてもハメを外し切らないし、どれだけ気持ちが高揚していても、引き際が潔い…気がするのです。

それはある意味、「お母さんの教育方針」を反映している姿なのだと思う。

私は自分の親のことを「お父さん」「お母さん」と呼んでいたけれど、それは時代がそうであっただけ。うちの親に特別なポリシーがあったとは思えない 笑。

じぶんの子ども達にも、いずれは「ママ」を卒業して「お母さん」か「母さん」か、そのあたりで呼ばれたらいいなあと思うが、「おっかあ」や「お母ちゃん」も捨てがたい。
このリストを見せたら、娘なんかはソッコー「母」で決めそうだけど 笑。

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