見出し画像

初めての移動販売と大吉

ひさしぶりのnoteです。

お正月を迎えていつも思い出すのは、初めて移動販売をした時のこと。
アメリカの大学の交換留学事務局を退職して、喫茶店を始めたい!という夢に向かって、私のお商売は、移動販売車からでした。(この写真は、借りたものでなくて、自作した移動販売車。ジブリスタジオでパン販売をしていたご縁で、映画のキャンペーンにご協力させていただいているところです。2代目です。)

喫茶店を始める前にすこし小銭を稼げたらいいなと思って、移動販売車を借りて、2002年の暮れに、パルコひばりが丘店の店先で、12/17~翌年の1/16まで、ケーキや、コーヒーや甘酒ドリンク、手作りスープ、天然酵母パンを販売させてもらいました。

それまで通っていた、夜間の調理学校の同期に手伝ってもらってやってみて、商売ってこんなに大変なのか。。。と改めてびっくりしたことを思い出します。

そのころ、もちろんパンは主力商品ではなくて、まだまだ素人の域どまん中のパンでした。ほとんど徹夜でパンを焼きながら、スープ等の商品も準備し、朝9時に移動販売車を約1時間弱かけて現場に行き開店。午後3時頃まで販売し、同期にバトンタッチして、バスで帰宅して、仮眠をとってからまたパンを仕込む。パルコの営業が夜の9時までだったので、それから、同期が車を運転して戻ってきたら、後片付けをしながら、翌日の準備を続ける。という感じでした。

最初の1週間は、1週間で5時間しか眠れませんでした。7日で5時間ですね。

それまでの仕事は毎日8時間勤務が通常だったので、ありえない働き方でしたが、もう始めたので仕方なく、とにかくやっていました。
人ってやればなんでもできんだな。と思ったのを覚えています。

ひと月で、元旦しかお休みがなかったので、実家の近くの井草八幡宮に行き、おみくじをひいたら、『大吉』がでて、ものすごく嬉しかったのを、その日の真っ青な空とともに思い出します。

2日の初売りでは、happyDELIの手作り甘酒を、パルコの初売りで並んでいる方に振る舞うという栄誉(?)もいただき、麹の甘酒を準備するのも大変でしたが、とても嬉しかったですね。

新年になった頃には、パンのご予約も入るようになり、最終日には、5000円分のご予約までするかたもいて、ご予約分を焼くだけで精一杯という事態になって、「あれ、もしかして、パン、売れるかな?」と、気づいたのでした。

それが大変な道のりの入り口だと、その時は全く気づきませんでした。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?