腸管出血性大腸菌(O-111)と戦った話


これは腸管出血性大腸菌(O-111)と戦った記録です。

子どもが腸管出血性大腸菌(O-111)に感染しました。
WEBを検索しても予防法は載っていますが、感染した場合の治療法や完治までの過程の情報が少なく記録に残して公開することで誰かの役に立てればと思いました。


下痢の始まりからO-111発覚まで(5/29~6/11)

5月29日、子供がお腹を下しました。梅雨時期で周りではお腹の風邪が流行っていました。近くのクリニックで見てもらい、お腹の風邪ということでビオフェルミンを処方してもらいました。一週間もすれば良くなるでしょ。それまでは消化のいいものだけ食べようねと話していました。

早速冷凍うどんと桃の缶詰と卵ボーロや麩菓子などをたくさん買い込みました。
きっともうすぐ治るよ。下痢が収まるまで頑張ろうねと言いながら一週間ほど過ごしました。
普段お腹を壊した時も治るまで一週間程度かかるためあまり気にしていませんでした。
下痢自体も血が混じったりすることはなく、いわゆるお腹の風邪をひいたときの下痢と変わりませんでした。

6月5日事態を変える一本の電話が入ります。
私『保育園から電話だ。なんだろう』
先生『お子さんの体調はいかがでしょうか?』
私『まだ下痢は治まってないのですが、元気にしてます』
先生『そうでしたか。実は・・・他の園児さんから腸管出血性大腸菌が検出されました。』
私『はい?』
先生『感染症のため保健所から検便の要請がありました。2時間後に保健所の職員の方が立ち寄られます。』
私『えっ!?』
先生『2時間後でも大丈夫ですか?』
私『(急すぎるけどしょうがない)はい。分かりました。待ってます』
・・・腸管出血性大腸菌ってなんだろ?ググってみよう。

―腸管出血性大腸菌を調べると度々ニュースで取り上げられるO-157も含まれていること分かりました。
主に激しい下痢、嘔吐、血便が出ること。
この時は下痢の回数も減りつつあったのでうちの子は大丈夫だろうと謎の自信がありました。

・・・2時間後
ピンポーン。
あ、どうも。保健所の職員さん。ん。この筒に便を入れて提出。はい。わかりました。
行動記録書くように?はい。分かりました。
え?すぐうつるから祖父母と接触禁止ですか?
陽性の場合は保育園は陰性になるまでは登園禁止。
陽性の子供を祖父母に預けて仕事に行かないように。感染拡大防止のため・・・・はい。分かりました。

保健所の職員さんと具体的な話をして腸管出血性大腸菌がかなり感染力の高い感染症であることが分かりました。感染発覚の翌日には疑いのある園児全員に検便依頼がありました。すごいスピード感です。公衆衛生を保健所が守っていることが良くわかります。

6月7日、行動記録書を作成し保育園を通じて検便を保健所に提出しました。下痢は止まっていません。
提出の3日後の6月10日、保健所からの電話が。

腸管出血性大腸菌(0-111)、陽性
まさか感染しているとは・・・・。
陰性が2回出るまでの保育園の登園禁止が言い渡されました。更に家族間感染の疑いもあるため、家族全員の検便提出が求められました。

早速夫に報告。ショックを受ける夫。なぜなら夫も数日前からお腹を下していたからです・・・。
俺も感染しているかもしれない。
でもこうなったら検査して結果を待つしかありません。夫も私も感染の疑いありとのことで会社と相談して当面テレワークをすることになりました。
コロナ禍であったため企業にテレワーク環境が整いつつありました。これで自宅で仕事ができます。
ちなみに保健所からは検査中は陽性と断定できないため職場に行ってもよいと言われておりました。


ただし飲食店勤務の場合は出勤停止が望ましいようです。調理者が陽性だったら食べ物を通じて他の人に感染させる危険があるからです。
我が家には当てはまらないので詳細は聞きませんでした。もしも当てはまる方は管轄の保健所に確認したほうがいいと思います。
とにかく家族で協力して看病&仕事を頑張ることに。

6月11日、家族の検便提出。
この頃には子供も下痢から軟便くらいまで便の状態が回復してきました。またかかりつけのクリニックにも腸管出血性大腸菌感染の報告を致しました。
我が家の場合は少しずつ下痢が治まってきているためこのままビオフェルミンの服用で様子を見ることになりました。

続く

#腸管出血性大腸菌 #O-111 #体験記 #子育て #健康

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