【読書】THE DARK TOWER IV-1/2 鍵穴を吹き抜ける風

約3年前(平成29年)に出たスティーブン・キングの大作、THE DARK TOWERの新作です。時系列で言えばタイトルの通り「IV〜魔導師と水晶球」と「V〜カーラの狼」の間に位置する作品です。

でも本作品ではローランドデスチェインと彼のカ・テットは活躍しません。ローランドは出てきますが物語を紡ぐだけです。

非常に凝った作りで、ダークタワーと言う作品の中の主人公が、ある物語をみんなに聞かせるのですが、その物語の中にもまた物語がある、と言う入れ子構造をとっていて、またそこに出てくる面々がそれぞれ呼応した存在となっていて対比されます。

キングファンならこれを読んでいない人はいないと思いますが、そうでない人にも是非読んで欲しいですね。小説技巧、読ませる力、翻訳でも十分味わえます。

ダークタワー自体を読み終えてかなり経つので思い出すまで時間がかかりましたが、読めば読むほどあの感動を思い出してきました。

カ・テット、サンキーサイ、サンキャー、拳を当てて挨拶、などなど読んだ人にはわかる懐かしいフレーズが出てきます。これを読んでまたダークタワー位置から読み直したくなりましたね。

オススメ度:キングのファンなら★★★★★∞!!

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