2024年3月24日をもって引退となったSL人吉

鉄道撮るの下手過ぎ星人故に写真が少な過ぎるのだけれど、初めて撮ったのはSL人吉がリニューアルして熊本～人吉間の運行を開始した平成21年の夏。
鉄道に無頓着過ぎてSLの存在が頭に無かったのだが、汽笛が聴こえてきたので「あれ・・・そう言えばニュースで何か読んだぞ」となり音の聴こえる方にその時持っていたコンデジを急いで向けて何とか撮れた1枚。

この鉄橋の傍には深水発電所跡があったので、何度か訪れている場所。

鉄橋の傍には洪水痕跡があり、撮影当時(平成21年頃)はここまで水位が上がる事に恐々としたが、この痕跡から半世紀経とうとしていた令和2年7月に発生した豪雨により球磨川が氾濫。
深水発電所跡は全壊、肥薩線の橋梁も多数流失した為、熊本～人吉間を運行していたSL人吉は休止となった。
この豪雨では人吉市・球磨郡・八代市・葦北郡などに甚大な被害を齎し、熊本県内では67名が亡くなり、未だに2名の方の行方が分かっておりません。

豪雨が発生した同年、桜が咲く頃に撮った1枚。
実を言うとSL人吉は各所で何度か挑戦しているのだけれど、悉く失敗しているという鉄道撮るの下手過ぎ星人。
例に漏れずこちらも失敗作ではありますが、奇しくもこれが熊本～人吉間を走る姿を見た最後の日となった。

SL人吉は令和2年11月にアニメとコラボした臨時列車“SL鬼滅の刃”として熊本～博多間を期間限定で運行した後、翌年5月から熊本～鳥栖間の運行が開始。
八代～人吉が全線復旧したらまた見に行こうと思っていたけれど、老朽化などの理由でSL人吉の引退が発表された。

SL人吉のラストランを撮ろうと訪れたのは高瀬川橋梁。
駅で間近で撮る事も考えましたが、とんでもなく混むだろうし、一般の乗客の邪魔になってはいけないと思い、遠目から見送る事に。
ポジで撮りたい欲はあったものの過去の失敗が頭に過ったので、デジイチで初挑戦。

久々に聴く汽笛、黒煙を上げて高瀬川橋梁を走る姿に心躍る。

鳥栖から熊本に帰還する姿も同所で撮影。

成功写真なのかと問われれば・・・だが、4年振りに拝む雄姿はやはり素晴らしかった。

引退後は人吉市に無償譲渡される事が発表されたのも嬉しい！
「人吉駅に保存されるのかな？」「それとも以前静態保存していた矢岳駅に里帰りするのかな？」などと色々想像してワクワクしてる。

引退するのは寂しいけれど、今まで沢山の感動と挑戦する機会をくれてありがとう。
また人吉で会いましょう。

最後まで読んで頂き、有難うございます。