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よもやま料理帖 ~カジカの三平汁

冬の時期は、魚が脂肪を蓄えるため
いっそう美味しくなります
北海道はブサイクな顔した近海魚が
特に人気で、鮮魚コーナーの陳列棚をにぎわせてます

カジカちゃん
ブサイクさまざまで
大小、60センチ超えもいます


今回のブサイクちゃんは、カジカ
秋終わりから売ってますが
冬のカジカは肝が一段と美味しくなるので
この時期が特におススメです

1月末から、道南産のゴッコが出てきますし
稀にアンコウが売ってることもあります
カジカもゴッコもアンコウも
基本の作り方は一緒です
どのスーパーでもすぐ調理できるよう
さばいてくれますから
見かけたら怖がらずに挑戦してみてください

ちなみに

三平汁というのは
北海道の近海でとれた魚を使って
主に塩味に仕上げた汁物のことで

定番の魚は鮭ですが
魚によってだし汁の味を楽しめるのが
三平汁の良いところですね

そして、カジカは
別名、鍋こわし、と呼ばれています
どうしてかというと
美味しすぎて、みんな競って食べて
つついてつついて鍋が壊れてしまうから
という由来があるそうです

何度もみんなで鍋を囲みましたが
鍋を壊されたことはないので
鍋こわしとは、さすがに言い過ぎですが

繊細なだし汁と、身の淡白な味と程よい弾力
あっつい汁をふーふー言いながら食べると
寒さに縮こまった筋肉を
緩めてくれることは間違いありません

一般的に、カジカ汁といえば味噌仕立てですが
今回はサッパリ頂ける
三平汁にしてみました

材料:
カジカ 1匹(スーパーでさばいてあるもの)
長ネギ 1本
ジャガイモ 2ヶ
人参 1/2本
シイタケ 2ヶ
大根 1/4本
ショウガ 適量

※他に豆腐やこんにゃくなど、お好みで

山ちゃん調べでは
入荷した当日は、定額
翌日は半額になるので
半額狙いも、アリだと思います
根菜類は、体を温めてくれるので
色々つっこみましょう
ゴボウなんかも、いいですね


調味料:
市販の出汁パック 1ヶ
料理酒 100ml
塩 小さじ1
薄口しょうゆ 小さじ1

豆板醤もしくは鷹の爪 少々

作り方:
カジカの身は、肝以外
熱湯をかけて臭みをとり
水洗いしておきます

熱湯をかけて、臭みをとります
魚の汁物を作るときの鉄則です


野菜は、好みの大きさに切っておきます
これと言った決まりはなく
乱切りでもイチョウ切りでも
好みでOKだと思います

長ネギは、下2/3は大きめに切って
上1/3は細かく切っておいて
後から薬味として使います

大根は、安い時に買っておいて
皮をむいて冷凍しておくと、火の通りも
味のしもりも良くなります
おでん等に活用してみてください

おでんの場合は、冷凍のまま煮て使えます


ショウガは、触感が気にならなければ
千切りで大丈夫ですが
食べるときに繊維が気になる方は
すりおろしてください

こんな風にしてみました


適当な鍋に400ml程度の水と
料理酒 100mlを加え
出汁パックを入れて出汁をとったら
カジカの肝以外を煮ます

再び沸騰し、アクをすくいながら
残りの食材を入れ
野菜のアクもしっかりすくいましょう

ジャガイモと人参に火が通ったら
カジカの肝と塩、薄口しょうゆ
好みで、豆板醤か鷹の爪を少量加えて
味を調えます

この時、味噌味にする場合は
塩と薄口しょうゆを入れずに
味噌を少量のみりんで溶いたものを溶かすと
美味しい味噌仕立てになります

味付けは、ん?薄いかな?
くらいがバッチリで
その方が食べているうちに
出汁のうま味がクセになってきますよ

豆板醤は作り置きしておこう


豆板醤は、フードプロセッサーがあれば
ご自宅で簡単に作れるので
まとめて作っておくと死ぬまでもちます

豆板醤の作り方はとても簡単
我が家は、冷凍枝豆使用します
※煮豆なら何でもOKという手軽さ

枝豆をフードプロセッサーで粉砕して
その豆の半分の量
各、粉唐辛子と塩こうじを混ぜて
瓶に詰めて、2か月冷蔵庫に入れると出来上がり

ここに、小エビ、昆布、煮干しなどの
粉砕したものを混ぜたりすると
ますます美味しくなるそうですが
死ぬまで日持ちするのか心配になので

我が家は、混ぜ物のない基本のものを
数十年、なくなるまで使います

あと、しっかり麹を混ぜることがポイント
発酵促進ですです

この豆板醤
餃子のタレ、野菜炒め、カレーライス
などなど
色んな料理のアクセントに使えるので
作り置きをおススメしてます

さて、完成したカジカの三平汁
長ネギを散らして、いただきます

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