魅力の公式
電車で見たある広告にこう書いてあった。
一字一句同じとは言わないが、要するにこんな感じの観光誘致系広告。
日本らしさとは、四季折々の季節感と歴史である。至る所で起きる歴史的な建造物を解体し、どこもかしこも東京っぽい建物に変えることには反対派だ。山の幸、海の幸、そこで暮らす人の価値。それこそが日本らしさ足るものだと思っている。
ただ一方で、こうとも思うのである。
日本ってだいたい海の幸も山の幸もけっこうあるやろ。海も山も近いし、多少離れていても新鮮な魚や野菜を食べれる街がほとんどやろ。そもそも、新鮮であることが、数万円のお金と1日単位の時間と移動の労力かけてでも行きたいと思えるほど強みだと思ってない。そもそも地方に行ったからって「その土地のご飯を絶対に食べたい!」と別に強く思わない。その土地の吉野家でいいしその土地のマクドでいい。誘われたら行くけど。
そりゃそうやろ。わざわざ言うなよ。「でした」かよ。
「でした」ってことは、今まで気づきません「でした」ってことなのだろうか。
じゃあ、自分が思う魅力ってなんだろう。わざわざ行きたくなる街ってどんな街だろう。
自分が思う魅力は圧倒的なバグだ。「え、そんなことしちゃうんですか?」という常識の閾値を品格持って飛び越えちゃう瞬間。そこに魅力を感じる。「偏愛」とも言い変えれる。
なんならそこに哲学や悲しみが見えるとさらにグッと来る。完璧な人間や足りている人にあまり興味がない。羨ましいとは思うけど心にフックがかからない。困ってもなんとかしたいと思わない。行政のサービスや民間の事業にお金を払って解決して欲しいと願うだけ。
ということは、自分が行きたいと思うための公式はこうだ
この街、変な人が多いよ。そんな広告を見たら一瞬目につくだろう。でも自分で自分のことを変と言う人は、それなりの変止まりで、別に変ではないことが多い。変な人は自分で変なんて思っていないから。
ほんで変人の質と数ってなんやねん。
だから何ってわけでもないのだが。
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