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「海を見て」(詩)

一滴の海に成るために
数多の苦難は旗を上げ
幾多の戦場は焼け焦げる

あなたの耳元に静かを飾り
涙が落ちて割れる前に抱き上げて
私は英雄を殺すために旅に出る

あたたかな しめやかさ
湿気立ちこめる 虹の下
新たな芽吹きの為に残虐の全てを呑む

あなた もう 起きてよ
さあ 涼やかな窓辺が呼ぶ
開かれた明るさの中 遠く一粒の

海を見て

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