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「鍵と情」(詩)

さがすほどのものではなかった
ひとつずつ 顔をたしかめて
その頬を 撫でたり
ひっかいていってやれば
いつかは 姿をあらわす
小さな爪くらいのものを 恐れ
そっと 告白と認めるには
灰をかぶった意思をはなす
さて
その申し訳のありようをみて
私は やっと探ろうか
泥をかぶった 道の先
お前を 鍵と呼ぶ錠に
刺し合う痛みを 分け合うか
私の胸を えぐるのか 

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