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「真空」(詩)

絶望しているのか
絶望に浸されて
ふやけた線を眺めているのか

文字が定まらない
言葉の硬さを見誤る
空いた空の青が真空で
わたしの息を吸い上げる

絶望ではなく
哀れなのか
口を開けたきりもどれない

それに安堵を重ねるな
せめて食いしばった歯を砕き切り
老婆の喉奥で
わたしは息を吸い返す

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