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「白い道」(詩)

生きるのに とまどう
息だけでは届かない

白い矢を 模して飛ぶ
追いかける一途の火がなければ
影は割れない

黙るな
声を
顔を
集まる方に 留めるな 留まるな
足をはみ出させるならば 野の広がる方へ

仕返しは恐いものだぞ
知っているか?
ずっとずっと根に持たれるんだ
生きて 生きて 息の消えるその時まで
使い切ってやらなかったなんてことになったら、それは

空に駆けていく
白を
指先で
ひたと
追い続けた

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