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そうじゃない、そうじゃない。

時々、どうしようもなく気分が落ち込む

こんなに頑張っているのに
全然報われない可哀想な自分

こんなに偏屈な自分とも仲良くしてくれる
あの子とつまらない言い合いをしてしまった自分

第二子を妊娠したあの子の話に素直に喜べない
複雑な気持ちになる自分

なんでこんなに色々頑張っているのに
なんでこんなに色々報われないのか。
思い通りにならないのか。
なんて不公平なんだ。世の中は。
占いなんて一個も当たらないじゃないか。

あの子よりも私の方が
あいつよりも私の方が
能力があるのに
運が、運だけがついてこないのは何故か
環境にめぐまれないのは何故か
悶々とする。

こんな時は
最愛の息子の可愛い発言や仕草すら
私を浄化することはできない。
末期のやつだ。
真っ黒な汚い呪いを自分に自分でかけている。

こんなにも欲深く
嫉妬深く
穿った醜い自分の性格が本当に嫌で
気分が落ち込む


だって私は本当は知っている。
私には足りてないのだ。

運も実力のうち
あの子もあいつもきっと私なんかより
頑張っているし、私が持っていない気づいていない能力を持っている
有能なんだ。
それにすら気がつけないくらい私はきっとレベルが低い。
そして何より彼らには
人の幸せを素直に祝える美しい心がある。
私のように嫉妬に塗れてはいない。

自尊心が強すぎて、逆恨みするなんて
愚か者以外の何者でもない。


無いものを数えるのはやめよう。
今持っているもの
健康や時間、そばにいる人を大事にしよう。
「足るを知る」
そう、すでに私たちは全てを持っている。
気がついていないだけなんだ。

そう、何度も自分に言い聞かせて

暖かい紅茶を淹れ、
セントジョンズワートのタンチュメールを数滴たらし
かき混ぜる。

そうじゃない、そうじゃない。
私は私を呪わない。








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