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異国でストーカー被害(死ぬかと思った)

上海で、泊まる予定だったホテルが見当たらず、空港で出会った男性に安全なホテルを取り直してもらいました。凄く助かった。

その後、彼は私を好きになったらしく(日本人女性が海外でモテるのは有名な話)、ストーカー化した。

まず彼は、私のホテル宛に宅配を届けた。
また、私に会いたいと、朝晩はホテルに会いに来ると何度も言った。私はその度に断ったが、下のラウンジで会うと言って聞かないし、勿論彼氏がいるなんて何のバリアにもならなくて、凄く怖かった。危ないので、朝晩は部屋からホテルの出入り口まで警察に同伴してもらった。

それ以外も、「今どこ?」と一日中、毎日連絡がきた。愛の告白も電話も、死ぬほど来た。

特に恐怖だった夜のはなし。
その夜、私は宿泊部屋を変更した。
何故かというと、以前の宿泊部屋は、チェックインの時に彼が一緒にいて、部屋番号を把握されていたからである。
その日は、彼からの宅配が届く日だった。そして、夜に彼がホテルに会いに来る日でもあった。
私は宅配をできれば受け取りたくなかったし、彼とは会いたくなかった。
宅配を受け取らず、部屋に戻ったのが夜6時。
彼から「会いたい」のメッセージと「宅配を受け取ったか」の確認連絡が沢山届いていた。

私は彼を避けるべく、彼に「体調不良」と伝え、下に降りなかった。部屋に籠っていた。

すると、彼から「xxx号室にいますね?」という連絡が来た直後、私の部屋のインターホンが鳴った。先ほど、部屋番号を変えたのに、新たな部屋番号を彼は知っていた。私はこの時、怖くて震えていた。

「なぜ彼は、部屋番号を知っているのか」
「なぜ宿泊者でない彼をホテルに入れたのか」
「扉の向こうには彼がいるのか」
「私への恨みで扉を開けたら殺されるかもしれない」(上海の夜は殺人事件が多い。)

…全然分からなくて、扉がドンドン叩かれて、ただただ血の気が引いた。
告白を断った後だったし、彼は「私の心は粉々だ」と言っていたし、私を良く思っている訳がなかった。

暫く経って、外から、”Madam!”と呼ぶ声が。彼は英語は全く話せないし、その声は女性だった。「彼じゃない…!でも彼がコンシェルジュに頼んでいるだけかもしれない。女性と一緒に彼がいるかもしれない。」
そう思った私は、恐る恐る扉を開けた。
そこにはコンシェルジュが立っていて、宅配を持ってきてくれていた。

コンシェルジュ曰く、「彼から、あなたが風邪で受け取れないから部屋まで届けるようにと頼まれた。」「彼が部屋番号を知っている理由は、宅配の際登録した彼の電話番号に、部屋番号が変わったことが通知される。」らしい。そんなシステム最悪だ。筒抜けじゃないか。

そんなこんなで、その夜も更け、また警察に同伴してもらう朝が来た。ちなみに、宅配の中はこんな感じ。お菓子がファミリーパック2袋分くらいとリップが3つ。段ボールいっぱいに詰まってた。有難いんだけど、「誰からもらったか」ってすごく重要で、こういう時、あんまり喜べない。すごく困った。

その後も彼からのwechatは止まることなく毎日ドサドサ来るが、もう帰国したので、漸く緊張することなく過ごしている。

私は過去に4人ほど外国人から好かれた経験があるが、皆想いが重く、また、そんな雰囲気微塵も出してないのに勝手に恋愛が進んでる。ストーカー被害も、初めてではない。今回が最も恐怖だったが。以前は、米軍兵に好かれ、ラインのアイコンを私にされたり大学に来られて探されたりした。これもかなり不気味だった。

モテるって、自分が好きな人以外の場合、お荷物でしかない。これは、日本人も外国人もそう。恋に狂った男性は、この世で一番恐怖だと思う。全然コミュニケーションできなくなる。私は強く断るのが苦手なのと、相手を大切にする故に勘違いされる。経験を積むにつれ、深刻度が上がっていて、次は本当に殺されるかもしれないから、今回本当に気を引き締めて、反省しなければならない。

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