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ディープ上海*穴場スポット日記

上海って、世界でもトップクラスの都市で、都会で、観光地だけど、実はすぐ飽きる。
理由は、表情が少ないから。

日本は、新宿・渋谷・原宿・銀座と、ちょっと電車で数分移動するだけで、色んな土地の顔を見ることができる。

中国はそうもいかず、例えばぶらり旅なんてやってとしたら、残酷だ。
「あー、辺り一面工事中ですね…」
「ただただ濁った川と高速が広がってます」
「ボロ家、剥き出しになった電柱、畑」

こんな具合に、テキトーに降りるなんて考えられない。で、上海の都市はというと、主に中心地は人民公園周辺なんだけど、銀座を縦横5倍くらい大きくして、表参道足した感じ。

大きいアップルとかグッチとかプラザがたくさんある。でも、全部中に入ってるお店は似たり寄ったり。オメガやアパレルハイブランド。
全部日本より高いから見るものない。

他の観光地と言ったら、テレビ塔をはじめ、博物館等色々あるが、正直2日で十分。

でもそんな観光地に負けず劣らず、いや圧倒的に素晴らしい上海を紹介する。
表面的でない、上海地元民の暮らしを見ることができて、私は観光地よりはるかに楽しかった。

【龍華寺】
すっごく敬虔な仏教徒が信仰している姿が見られます。大仏様を含む神様の量、大きさ、質が物凄い。こっちの仏像は着色がしてあったり、仏像の後ろが絵画になっていたり、細部までこだわりがあって見所が多い。
老若男女問わず色んな方が、深く跪いて祈っている姿は、本当に胸を打たれる、パワー溢れるものだった。皆真剣で、宗教がいかに人を支えているかが見ていてよく分かる。

【静安寺】
人民公園のすぐそば。屋根が金色で、動物がたくさん乗っていて面白い。ここも、都市の中心にありながら、静寂で真剣で、立派な良いお寺だった。龍華寺ほどの迫力はないが、これはこれで本当に良い場所。アクセスが良いので、寄り道にも向いてるし、近くの公園も自然豊かで美しいので良し!

【M50創意園】
ココは、これから世に出て勝負していくアーティストや今既に世界的に活躍している画家の画廊の集まりだった。色んなアーティストの作品が、無料で観られる。口コミは低かったが、アート好きには必見。絵画やアートを楽しめない人が一定数いるように、ここの素晴らしさが分からない人も一定数いると思う。
でも、世界的に活躍しているビジュアルアートの方やや日本人の画家もいて、胸いっぱいになる作品も多々あって、本当に面白かった。

上海は、タクシーも地下鉄もとっても安く、ものの数十分都会を離れると、すぐにはwebではヒットしない穴場すぎる観光地を回れる。
私は地元の人の文化に触れたくて、豫園やテレビ塔等、外部向け観光地以外にもこういった場所へ足を運んだ。

地元の人がそれぞれの生活をしているエリアか、見世物のエリアかって肌感ですぐ分かる。地元の人の憩いの場だったり生活の様子が垣間見れるのは、作られた観光地よりもよっぽど旅行の醍醐味だと思う。色んな文化を知り、色んな人を見て感じ、多様性を感じる。人生においてもすごく重要なことだし、日本は多民族国家でもなければ貧富の差もあまりない、恵まれた国だからこそ、知るべきだと思う。

中国政府(共産党)は、様々なことを制限していて、そのお陰でFacebookもGoogleも使えない。それ以外にも、芸術・文化の破壊や制限が沢山ある。そんな中で、生きにくさを感じる人も見たし、一方で、その割には寛容で自由な文化も感じられた。国家は国を牛耳るものだから、文化もその顔色を見ないといけない。今回は、本当に表舞台にはない、深い文化の溜まり場を見れたと思う。

日本も大概だが、多くの国が、国家に困っている気がする。民間が頑張ってる国が、世界中見渡してもすごく多い。

特に中国の場合は、日本に来るマナーの悪い金持ち中国人(中国の給料は月収10万くらいだから、旅行なんてほんの一部しかできない)と、
中国の国家の影響で、日本人は中国人に対するイマイチなイメージが強いが、真面目でクリエイティブな中国人が、蓋を開ければすごく多かった。

#コラム #エッセイ #文化 #中国 #旅行 #アート #宗教 #日記 #旅行記

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