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アニメ『Dr.STONE』は
いろんな要素がたくさん詰まってて
ひと口に「これ!」というには
バラエティーに富みすぎてると思います。

それだけに、楽しい。


科学ってのは実に地味で地道なものですね。
そして、あらゆるものを科学できると分かります。

  分からない事にルールを探す

  その地道な努力を科学と呼ぶ
 

なるほど、です。

たしかにそうなんだ。


物質や現象だけじゃなく、
人そのものも科学できる。


そして人は、理屈だけで出来ていないので
そこがやっぱりおもしろいわけです。


人はチカラ。


『Dr.STONE 』の最大の魅力は、
そこじゃないかなとわたしは思うのです。


主人公である千空がそれをよく分かっていて、
実際に活かしているというのがいいんだ、また。


千空は人を否定しない。

悪い顔でゲスな発言をしようと
言い方がアレですごくアレな人に見えようと
嫌われないどころか慕われるのは

人を否定することがないからだと思うのです。


「この人はこの私を認めている」

そう感じると人間て安心できるものだから、
そういう相手を否定はしないですよね。


千空には別に理由もなくて、ただ
目の前の事実をまっすぐ見て受けとめている

それだけのことなんだろうけれど。


分からない事にルールを探す、を前提に
物事を捉える科学屋だものね

余計なフィルターをかけて他人を見るとか
するだけムダなのかもしれないね。


湿っぽい感情論には興味がないし
「氣持ち悪ぃ」「めんどくせぇ」
そんな風に吐き捨てる千空だけど

自身の感情が動いたときに見せる表情は
100億%人間味溢れていて、たまらんのです。


いい顔するんだよ、マジで。

好き。


そういう意味でも、千空は
すべてを否定しない人。

基本正直だし、人を傷付けないんだね。


これで、何から何までできるとなったら
もはやスーパーマンな非の打ち所なしの
パーフェクト主人公なんだけど。

千空は、体力ゴミでパワーはミジンコ
称するとおりのヒョロガリってやつで。

そこがまたいいww


そこは千空自身が自覚していて
見栄を張るわけでもなく強がりもしない。

そういうところが、もう
他人を否定しないことと繋がっているとも思うし

「人はチカラ」を分かってるってことにも
通じてると思うわけです。


対称的に司の存在がありますが。

強くて物腰穏やかなイケメン、だとしても
他者排除の選択肢しかないってのはどうも…ねぇ。


科学と武力、並べて見てみると
人の歴史を縮図しているようで。


武力で統治しようというのは
どこかやはり原始的だし、限界が見える。


一方で科学は、その発展と共に
人がまとまってゆく感じがあるし
未来に明るいイメージがある。


科学によってもたらされた恩恵に、
産まれた時からどっぷり浸かってる身としては
何だかんだ、千空のやること為すことに
いちいち魅力を感じざるを得ないのですよね。

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