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見ていって少しクスッとなってくれたら幸せです。 昔のブログ内容を晒そうかと twit…

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見ていって少しクスッとなってくれたら幸せです。 昔のブログ内容を晒そうかと twitter.com/StrikeAkky

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RUN run

さよなら三角  またきて四角 昨日とがっていたこの気持ちは 今日は少し角度を緩めてみよう あなたのとがっていたその言葉を 私は少し角度を緩めて返せるようにしよう 冬の始まりを告げる 頬に当たる冷たい風を 繰り返すさざ波のように 優しく返せるようにしよう まだセピアにならない学び舎の 流れゆく風景を思い出す あの頃の私はただひたむきに走っていた 笑顔が見れれば良いと思っていたから 「お疲れ様」と投げかけられる言葉に 居心地の良さを感じて

    • 二兎追うも一兎追うも

      綺麗な青空の下でも、肌寒く感じるようになってきたのは、何も着ていない木々が何かを訴えるように見えるからだろうか。 寒くなってきたから? 人肌恋しくなってきたから? 暖かさを求めるのに理由がいるのだろうか…。 最初は、その魅力と勢いに自分でも「大丈夫」と怠慢な驕(おご)った気持ちがあったのかもしれない。 決して忘れていたわけではない、妻の魅力は充分に知っているつもりだった。 物事には順序がある。 ただ「それ」に従っただけなのに、私は妻を受け入れることが出来なかった

      • 無意識の意識

        知らず知らずのうちに人の行動は「ルーティン」のループを辿ってしまうと。 それは意図したものか意図しなかったものかも無視するように、辿ってしまう負のループなのかもしれない。 台風一過、少し肌寒さを感じ始めた矢先の追加雨。 そんな鬱々とした雨を縫うように、帰宅を急ぐ対向車を見やる。今日も1日の仕事が終わり、僕の車も帰宅の途につく車の1台に過ぎないのだが。 車を停車させた信号の赤がワイパーでコマ送りのように見える。 「雨は嫌いなの?」 不意に聞かれれば「嫌い」と答えるで

        • 何なの、この台風は

          外は台風で、ごーごー雨風が吹いてるの こんな雨風だから、夜間時間外救急診療の患者(勇者)なんて、救急車以外よっぽどじゃないと来ないと思ってたの なのに 何なの 電話口で頭が痛いって言うから、「どうぞ受診してください」って言ったの 薬を持ってないって言うから、「どうぞ受診して下さい」って言ったの 本人じゃなく17歳の娘ですって言うから、「どうぞ受診してください」って言ったの こっちは日中もしっかり仕事してるの 夜中の2時だけど、優しく対応したの するとどうだ

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          女心と秋の空【短編完結】

          ため息と共に始まったいつもの仕事も、終わってみればまた違うため息が漏れる。 まる1日、仕事という社会人の箱に閉じ込められていた鉛のような重い体と、棒のような足は少しむくんでいるのか。座って肘を突いてしまおうものなら、そのまま瞼が閉じてしまうかもしれない。 もうひと分張りと、帰宅のための鞭を体に入れる。 決して職場が暗いわけではないのだが、それでも屋外に出た瞬間の朝日のまぶしさには少し困惑させられるのだ。 トボトボと歩く駐車場までの道のり。決して仕事がうまくいっていない訳でも、

          女心と秋の空【短編完結】

          病院当直してた頃

          病院軟禁中 最近、救急車に患者様の搬送として、よく乗る機会が多いです 救急車のサイレン… 救急車そのもの… コワい 落語の一説に「饅頭怖い」という物語があります 饅頭がコワいと言う主人公に大量の饅頭を友人達が嫌がらせに贈り届ける 饅頭好きの主人公は「コワい」と言いながらも饅頭を食べまくり、どんどん饅頭が追加される やべー 救急車コワいなんて言えないや 大量の救急車が贈り込まれるやも(号泣) まぁ無論、私にそんな親切な消防隊員の友人はいらっしゃいませんが… こ

          病院当直してた頃

          午後のひととき

          仕事も終え、鉛のような体に鞭打ちながら家路へと向かう私 辿り着く家の玄関をまじまじと眺め、今日の勤務が終えたコトを改めて感じ、安堵の溜め息をひとつ…玄関に向かって吐く 冷たくも温かい冬の日差しに乗せた風が私の頬をそっと撫でる このまま家路に着くのも悪くはないが、あまりの快晴に、宛もなくぶらりと車を走らせるのも悪くないな…なんて衝動にも駆られながら空を仰ぐ… まずは疲れた体を癒やそう また玄関と向き合い扉を開け中へと進む 「ただいまぁ…」 誰もいない部屋に、返ってく

          午後のひととき