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ご家族との関係性|大切にしていること3選

最近は何かとアクシデント、発見、変更などが重なり自分自身で何かを作り上げるということはこういうことかとしみじみ感じています。

「児童福祉」はお子様とご家族のサポートになりますがその中でもご家族の関係性を作る中で大切にしていきたい3選をまとめてみました。今回はご家族編です。(次回に子どもたちの内容も書きたいと思います!)


それぞれの家族のカタチがあるということ。

当たり前でしょと思うかもしれませんが、長く現場で携わっているとそれぞれのご家庭の状況を知った際にその家庭環境は間違っている。もっとこうやって子育てをした方がいい。など私たちが介入してはいけない部分までサポートしたくなってきてしまうことがあります。

自分の固定概念をご利用してくださっているご家族に押し付けてしまうことが支援と勘違いしてしまうのです。私たちが想像もしなかった家庭のルールや環境だったとしてもそれぞれのカタチなので否定することをせずにまずは受け入れ、そこから私たちが何ができるのかを考えていくことが大切だと感じます。その心がご家族にとってレスパイトケアに繋がるのではないでしょうか。


ご家族との何気ない会話を疎かにしない

お子様をご自宅にお送りするという送迎があり、その際に親御様とお子様の今日の様子やご家庭のお話、週末に遊びに出かけた話など、関係性が深まる(事業所の利用が長くなる)と自然にお話してくれたりします。

その中にたくさんのヒントがあると思っています。「あ〜週末◯◯行ってきたんだ〜」だけではなく、しっかり聞いていると「◯◯君が初めて自分で服を選んだ」などその子の新情報などを得られることがあります。

例えば今の「自分で服を選んだ」から話を続けていけるとするならその情報に対して「服の柄はなんだったんですか?」と聞くと「はらぺこあおむしの洋服でした」とまた新しい情報をもらうことができます。

はらぺこあおむしのキャラクターが気に入ったことがわかり、その情報を事業所で生かしていくとなった時、はらぺこあおむしの玩具や装飾を取り入れることで事業所に来ることが楽しみになったり、入れなかった部屋や乗れなかった車に乗ることができるようになるかもしれない。

親御様との何気ない会話はその子が楽しく過ごす第一歩になるかもしれません。


「長く」より「濃く」

放課後等デイサービスは学校終了後の時間と休日、祝日にお子様をお預かりし支援を行います。(各事業所で異なります)事業所を利用する理由はたくさんありますがご家族の事情の部分でいうと仕事をしている時間に放課後等デイサービスを利用したいと大勢のご家族から相談を受けます。(あくまで僕の場合です)

共働きをしているご家族もいますし、その部分に関しては放課後等デイサービスを利用する理由としてまっとうだなと思っています。ただ相談として「忙しくしていて子どもにあたってしまう」「遊んであげなければと思っているのに疲れて優先順位が低くなってしまう」などお子様との時間が取れなくなってしまっているご家庭も多いようです。

長い時間向き合うことが難しいのであれば今ある時間をどれだけ濃くするかだと思っています。
放課後等デイサービスに通うことでご家族の心に余裕ができお子様と向き合うときにしっかりその子の方に体を向けて関わることができるのであればそれでじゅうぶんだと僕は思います。そこから徐々にスモールステップでそのことの時間を考えていければと思っています。

もっと◯◯くんとの時間を作ってあげてください。家族との時間をもっと作ってください。とお母様に伝えている場面に何度か居合わせたことがありますが、お母様の表情はいいものではありませんでした。きっといっぱいいっぱいだったんだなぁと思います。

無理をして時間を作り関わっているようで関わっていない時間になるよりもその子をしっかりと見つめた時間を10分でも作ったほうが僕はとても意味のある時間だと感じています。これは子どもたちに対して事業所側も行わなければいけない支援方法だと思っています。


現場スタッフとして親御様とお話をしたり相談を受ける中で大切にして関わっていきたいと思った3選でした。全てにおいて言えるのは、ご家族の過ごし方を否定しない。きっとここが根本にあり、忘れてはいけないところだと思います。当たり前なんですがこれが意外と難しくなってくるんですね。常に初心を忘れないことが大事です。

次回は事業所と子どもたちと関わる時に大切にしていること第3選をお送りしたいと思います。お楽しみに!


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