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病院の話

風邪を引いた。
というか、風邪をうつされた。

Aさんが調子悪いのにBさんに会い、Bさんの潜伏期間に僕がBさんに会った。
次の日、Bさんから「風邪引きました」と言われた。

Aさんを恨んでいる。
多分、Aさんにとっては風邪というものは、引いてもちょっと調子悪いくらいで済む類のものなのだろう。

僕の風邪は、ほぼ寝込む。
そして、においが消える。
においが消えるという恐怖を味わったことがあるだろうか。
僕の風邪は、ほぼ毎回、消える。

今回は5日目くらいから消えた。
その日の朝食に食べたサンドイッチの味がまったく分からなくなかったのだ。

匂いが消えると、回復するにつれて、匂いが戻ってくるのだけれど、その戻り方はいろいろで、匂うものと匂わないものがある。
今回の場合、化学物質(ハンドソープとか香水とかの匂い)が最初に戻ってきて、食べ物の匂いがその次に戻ってきた。

最後まで戻らなかったのは、排泄物の匂い。
おなら、大小は二週間くらい匂わず。
フロスをするのだけれど、歯と歯の間の匂いは3週間くらい弱い、あるいはしなかった。

なかなか戻らない匂いというのは、実は生命維持にはとても重要で、腐敗臭とかがしないと、ヘタすると死んでしまう。
それが3週間、なかったのである。
僕の1月は体調不良に始まり、体調不良に終わった。

ということで、Aさんを恨んでいる。

Aさんに限らず、人混みでマスクをしない人は、他人が感じる苦しみは、自分のそれと同じであろうと考えていると思われる。
想像力が欠如しているとしか思えない。
あなたがうつした何かで、あなたとは違う苦しみを味わう人がいるということを、想像してほしい。
そして、マスクをしてほしい。

本題。

病院へ行った。
かかりつけの耳鼻科に二回。

この医者は、サボり、というか、ワークライフバランスを考える人で、土日は休診、コロナは診ない、インフルもできれば診たくない、みたいな感じ。
悪い人ではないし、Googleマップの評価も高いけれど、急に体調が悪いときには使えない。

風邪のあと、咳が残っていて、5日くらい前に一度ひどくなり、しばらく落ち着いていたのだけれど、また昨日あたりからしんどくなって、今日(土曜日)、耳鼻科を探した。

一件目の耳鼻科。Googleマップの評価も高い。家からもそんなに遠くはない。電話。

「もしもし、予約していないのですが診てもらえませんか」
「うちは完全予約制なんですよ~」

ということで、けんもほろろに断られる。
そのときは殺意を催したが、考えてみれば医者とて一職業、うちはそういう病院どすねんと言われればはいそうですかとしか言えない。

まちょっと冷たい感じではある。一方、大阪のような街では、予約制にしないと医療の質を保証できないという側面もあるのだろう。

しかし、患者にとっては辛いね。

で二件目。結果、この病院に行くことになったのだけれど、とにかく予約を過ぎていようが何をしようが、診察してくれるのである。
書き入れ時の定食屋みたい。

金儲けに走る医者は、積極的に患者を診てくれるので、患者からもありがたい。Win-Winの関係か。
とにかく症状がおさまってくれるとよいのだけれど。

今月はいっぱい病院に行った。
そのたびに思うことは、大阪の医者はイラチが多いということ。
ぴゃっぴゃっぴゃっと診て、すぐ追い出される。
平均時間3~5分。
岡山やともう少し長時間診てくれる気がする。

とりとめのない話


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