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俳優ノート『古田新太さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、映画『空白』に主演する古田新太さん。劇団☆新感線&芸能事務所リコモーション所属。

大阪芸術大学芸術学部在学中の1984年から“劇団☆新感線”に参加。以後、同劇団の看板俳優として活躍中。関西学生演劇ブームの中、バラエティ番組『現代用語の基礎体力』(1989-1990年)に出演し人気となり、『古田新太のオールナイトニッポン』(1991-1992年)で全国区に。

脚本家・宮藤官九郎さん作品の常連でもある古田さん。『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『マンハッタンラブストーリー』(2003年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)などありますが、一躍知名度を上げたのが『木更津キャッツアイ』(2002年)のオジー役でした。

21歳の元高校球児・公平=ぶっさん(岡田准一さん)は、父の公助(小日向文世さん)の理容店を手伝う毎日。ある日、公平は末期ガンで長くて半年の命と宣告される。そこで、死ぬまでの数ヶ月悔いを残さないよう好き放題生きたいと考え、怪盗団「キャッツアイ」を結成するのだった。

映像作品では名バイプレイヤーなイメージが強い古田さんですが、『隠蔽捜査』(2014年)では、杉本哲太さんとW主演。変人扱いされるほどの堅物な警察官僚(杉本さん)と、対照的な同期の刑事部長(古田さん)とのやり取りが絶妙でした。

信念を貫くエリート警察官僚・竜崎伸也(杉本さん)と、人当たりが良く物分かりの良い警視庁の刑事部長・伊丹俊太郎(古田さん)の凸凹コンビの活躍を痛快に描く。異色の警察ミステリー。

最後もやはりクドカン作品で朝ドラ『あまちゃん』(2013年)。古田さんは、主人公アキ(能年玲奈さん)が所属することになる芸能事務所の社長兼プロデューサー役。秋元康さんがモデルと思われる“太巻”が、アキに演技指導した「産まれたての小鹿」シーンは伝説。傑作。

母・春子(小泉今日子さん)に連れられ、東京から初めて北三陸にやってきたヒロイン・天野アキ(能年さん)は、祖母・夏(宮本信子さん)と出会う。祖母に憧れて海女を目指すアキは、やがて地元アイドルに。ヒロインの笑顔が元気を届ける人情喜劇。


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