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『脚本家のパワーフレーズ❗️』

5月2日に逝去された
脚本家の小山内美江子さん。



小山内さんは「金八先生」や
大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」の名作ドラマの脚本を
担当されていた。


私は『金八先生』が大好きで
特にセリフに心奪われた。


いくつか紹介したい。
まずは金八先生のセリフから。


『貴方が言葉を覚えたのは、悲しみ語るためですか。どうか何度も泣いてください、うれし涙に出会うまでは』


『生きるというのは人に何かをもらうこと。生きていくというのはそれをかえしていくこと』


『他人を責める前に自分を大きくしなさい!他人をうらやましいと思う前に、自分を育てなさい』




こういった
人の成長に関わる言葉だけではない。
等身大の中学生のセリフも
キラリと光っている。

山田麗子役をした
三原順子さんの
一躍有名になったセリフ。


『顔はやばいよ。
ボディやんな、
ボディを』



腐ったみかんシリーズの
加藤優役の
直江喜一さんの魂のセリフ。


『俺は
腐ったみかんじゃねぇ』


「俺の今の担任はなあ、たとえ先公だって自分が間違ってたらちゃんと俺たち生徒に謝るよ。それが筋だろ。筋なら筋を通すのがたとえ中学生でもやらなくてはいけないことなんだ。」



小山内さんの紡ぐ言葉は
喜怒哀楽全てを写し出す。


・15歳で妊娠・出産する少女。
・校内暴力。
・イジメをする側。される側。
・ジェンダーの問題。
・薬物の問題。


ショッキングな話題も扱う。
決してその時代が抱える問題を
素通りせずに直視する。
メッセージ性がそこにある。



小山内さんの脚本の言葉を
武田鉄矢さんが
金八先生という役柄で
世間にメッセージを投げかける。


小山内さんの込める思いを
役者さんたちが
華麗に表現してくれる。
時に神がかる瞬間があった


例えば加藤優の
あの名シーンを
皆さんは覚えているでしょうか?
荒谷ニ中に松浦悟と加藤優が乗りこみ
放送室を占拠して
校長先生に謝らせて
最後には逮捕されるシーン。



生徒たちを守ろうと必死になる
金八先生と先生方、
護送車が走るシーンなどが
スローモーション中心に流れ、
そのBGMとして「世情」が
フルコーラスで流れる。
当時、心震わせ涙を流して
テレビにかぶりつきで見たものだ。


 「おまわりさんに輪っぱ(手錠)をかけられた時は抵抗せず、少年なのに老人のような静けさで、絶妙の演技だった。三國連太郎さんでもできないのでは、というほど完璧だった」と武田さんは絶賛する。

三国連太郎さんでも
できない演技をできてしまうのは
小山内さんの世界観を
現場の役者さんが
全員共有しているからだと思う。


ひょっとしたら
小山内さんのイメージを
超えていく瞬間があったのでは?
と思うほどの空気感があった。
知らんけど。


タイトルにあるように
たくさんのパワーフレーズがあった。
学校の休み時間に
金八先生のフレーズで
モノマネするくらいに影響された。


やはり
脚本家小山内さんの言葉の力は
影響力がある。
時代を超えて残っているのが
その証だろう。


私たちnoterが紡ぐ言葉には
どれくらいの力があるのか?
人生の濃淡が影響力になるのかな?


狭い部分かもしれないが
きっと1人1人に違った分野で
パワーフレーズがあるんだろう!!
少し考えてみたい。


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


#66日ライラン
64日目



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