孤独とのお付き合い
一般的に、孤独とは忌むべきものであると考えられている節がある。
孤独という言葉から連想されるのは、閉め切られた部屋にひとりぼっちでいるようなイメージ、具体的な言葉で言うと、”ひきこもり”だろう。
たしかに、ひきこもりのような孤立した状況にあると、人は孤独を感じやすいとは思う。
でも、孤独それ自体には善いも悪いもないのではないか、と思う。
僕は孤独を感じる能力は、誰しもに必ず備わっている機能のようなものだと思うのだ。ゲームで例えるなら、パッシブスキルだ。(余計わかりにくくなった?)とにかく、みんなが孤独というパッシブスキルを持っている。
そして、それはなくそうと思ってもなくせるものではない。たしかに、誰かと一緒に何かしている時などは気持ちは紛れる。でもそれは対症療法と一緒で、その時はいいかもしれないけれど、ひとりぼっちになったらまた孤独感が湧いてくる。
僕は、人が孤独を感じるのは、一人に一つの魂しかないからだと考えている。というむずかしくなりそうな話はおいておくとして、、
孤独はなくそうと足掻いてもなくせない。むしろ、考えるべきは孤独との付き合い方だ。と思うのだ。
そこで、僕がいいなぁと思ったのが、吉本隆明さんの考え方だ。
「孤独を、呑み込んで、つきつめる。その上で、どこまで風通しよく生きていけるか。」
これを一言でいうなら、こう表せると思う。
開きなおる。
これを、孤独とお付き合いする心得にしよう。
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