こんにちは！中国マーケティングカンパニーのaland／エーランドです。

2020年12月28日、スイスの「la prairie（ラ・プレリー）」がいよいよTmallに旗艦店をオープンすると公式Weiboで発表しました。

la prairie（ラ・プレリー）とは

ブランドの始まりはクリニックから。喜劇王チャールズ・チャップリンをはじめ、世界のスーパーセレブやロイヤルファミリーがお忍びで通うエイジングケア専用の超高級クリニック「クリニックラ・プレリー」。

1931年に設立された同施設の研究成果を結集し、1982年に誕生したのが世界最高峰スキンケアブランド「la prairie（ラ・プレリー）です。2020年に最高峰ラインのリニューアル版「プラチナムレアコレクション」をリリース。日本でも販売され、10万円以上のラインナップが揃っています。

中国進出から15年、いよいよTmall旗艦店へ

中国では、世界的な著名ブランドが次々とTmall旗艦店をオープンする中、「la prairie」はオンラインは自社ECのみ。独自路線を続けていました。

今回のTmall旗艦店進出は、「プラチナムレアコレクション」の登場に合わせたもの。Weiboで発表されると美容家の注目の的となり、5,000元～13,000元もする同ラインに予約が相次ぎました。

LA PRAIRIE莱珀妮官方旗舰店

「la prairie」の中国進出は2005年のこと。ハイエンドブランドが立ち並ぶ各都市の一等地ショッピングモールにオフライン店舗をオープンしました。

マーケティングも独自の路線を堅持しています。多くの化粧品ブランドが中国トップタレントを起用した広告を打ち出す中で、製品やアートなどグローバル統一のビジュアルを使用。大規模なKOL活用やライブストリーミング販売も行わず、あくまでもブランドの世界感を重視したマーケティングを一貫して展開しています。

ラグジュアリー化粧品の主戦場”中国マーケット”

ラグジュアリー化粧品にとって中国マーケットは、世界一の主戦場となっています。「la prairie」のTmall旗艦店参入によって、プレステージの化粧品ブランドの参入はかなり出揃ってきました。ただ例えばTHE GINZAはまだ旗艦店を設けていません。

中国の「2020年ラグジュアリービューティーブランド消費者動向レポート」によると、2020年上半期に化粧品売上は前年比約21.29％増加。オンラインでは20年6月～21年1月で前年比約244%増加と好調な結果となりました。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために百貨店を含む全ての店舗が営業停止となったり大規模な行動制限政策が行われたことで、一時大きな打撃をうけた中国のオフライン消費。一方で、もともとEC化が進んでいる中国では、それがさらに加速するきっかけとなったとも言われています。「la prairie」のこのタイミングでのTmall参入には、オンラインでの販売成長はもちろんですが、不測の事態に備えた販路の確保も念頭においた決断なのかもしれません。

私たちエーランドは中国の最新トレンドや手法を常にウォッチしながら、マーケティングや販売のサポートを行っています。ぜひ今後もご注目ください！

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Top画像は：https://www.fenwick.co.uk/d01500b2-c9b3-4dcc-8911-ab27cbae7d8a.htmlより