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レッチェでの、タクシーハプニング(ちょっと長くなりますが…)

<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.34>

バジリカータ州・マテーラ(Matera)への移動日。
列車で、レッチェ(Lecce)駅から、バーリ(Bari)駅へ。
ここで、私鉄に乗り換えて、マテーラへ向かいます。

まずは、B&Bから、レッチェ駅へ。
2Km程なので、歩ける距離ですが、大きなスーツケースを引きながら、
この猛暑の中、石畳の道を歩くのは、なかなかハード。
そこで、タクシーを呼んでもらう事にしました。

実は、旅の初日、レッチェのタクシーで、おいおい!という、ハプニングにあっていたのです。

レッチェ駅
(La Stazione Lecce)

飛行機と列車を乗り継ぎ、やっと到着した、旅の初日。
この駅前で、順番待ちをしていたタクシーのドライバーA氏と、まずは値段交渉です。

レッチェ旧市街までの相場は、10~15€(スーツケース代込み)。
イタリア到着した直後 そして、 日本からの長時間移動もあって、
頭が回らず、なかなか、イタリア語が出てこない。
結局、値下げできずで、「15€」で承諾しました。

タクシーに乗車し、B&Bに無事、到着。
いつも通り「領収書(Ricevuta)」をお願いしたら、
なんと「領収書は、別に、5€が必要、支払って」と、言われたのです。

私「領収書に、5€って聞いたことがないし、今まで、払ったこともない。
  5€は払いません、領収書下さい!」

と、何度も、お願いしたのですが、結局、領収書はくれなくて。
まったく、もう! 到着早々、勘弁して!と、諦めたのでが。
私は、見逃しませんでした。

降車後、ドライバーA氏が、B&Bに出入りしているスタッフさんと、
仲良く挨拶していたところ、を。

最終日も、タクシーを利用するつもりだったので、また、このA氏のようなタクシーが迎えに来たら嫌だな、と思い、
チェックイン時、B&Bオーナーさんに、この「領収書事件」を伝え、かなり愚痴も言いました。

オーナーさんは「領収書発行に、支払いの必要はない」と、私に同意してくれて。
よし、種蒔き、成功。

別の日には、A氏と話していたB&Bスタッフさんにも、「行きのタクシーでは嫌な目にあったんだよね 」っと、世間話をするように、お伝えしたり。

こういう時に、役立つのが、ちょっぴり悪い言葉。
「意地悪だった(cattivo)」「最悪(peggio)」「信じられない(Incredibile)」…。

ふふふ、日本人は文句を言わないと思ったら、大間違いだぞ!
滞在中に、しっかり予防線を張っていました。

そんな、こんなで、最終日。
呼んでもらったタクシーのドライバーさんから渡されたのが、こちら。

私「うん??」

どらオバーさんの顔を覚えていなかったので、最初は、分からなかったのですが、この領収書を見て、ジワジワ、ドライバーさんの顔も思い出してきて、はっと、気づきました。
あの、「領収書事件」の、A氏だったんです!

A氏「これが、行きの領収書(28/06/2019)、そして、こっちが今日の領収書(01/07/2019)」っと。

もちろん、受取る前に、「私は、領収書にお金は払いませんよ」と言って。
A氏「お金は必要ないよ、だって、領収書だもん」

……、どの口が言う ……。(ジー…、疑いの目…)

オーナーさんからの、鶴の一声があったのかもしれません。
こういう時、その時の事を、改めて、ほじくり返さないのが、エチケット。

「それでしたら、遠慮なく ~♪」

気持ち良く、領収書を受け取って、気持ち良く、A氏のタクシーで駅まで送ってもらいました。

なぜか、A氏は、道中、ご機嫌さんで饒舌。
「イタリア語、上手だね~。語学は、文法よりも、コミュニケーションが大事だからね」
「レッチェは良いところだよ、またおいでよ」

駅到着後は、「良い旅を!(Buon Viaggio!)」と、握手をしてお別れ。
終わりよければ、全て良しですね。

さあ、マテーラまで、4時間程。
頑張って、移動しましょう!


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