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【レストラン情報】クレモナでの昼食 ☆初・モスタルダソースは美味でした

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.26>

ヴァイオリンの里・クレモナ(Cremona)では、もうひとつ、クレモナ名物があります。

モスタルダソース(salsa di Mostarda)。
シロップ漬けにしたフルーツに、マスタード(mostarda)を加えたもので、
甘いのに、辛い、という不思議な、クレモナ発祥のソースです。

このソースだけは、絶対に食べたいと思い、メニューに載っているのを確認して、入店しました。

テーブルは、クリスマス仕様になっています。
お薦めのロゼワインを頂きながら、お料理が運ばれてくるのを待ちました。

クリスマス仕様のテーブル
(Tavola di Natale)

お薦めの、地元ロゼワイン(Vino rosato consigliato)

ほんのり甘い味わいが、お料理との相性は抜群でした。
さすが、お薦めです。

さあ、モスタルダソースを頂きましょう。

茹で肉の盛り合わせ・モスタルダソース(写真・奥の小皿)
(Bollito misto con salsa di mostarda)


ボッリート・ミスト(茹で肉の盛り合わせ)は、各地で食べられていますが、
モスタルダソースが添えられているのは、もちろん、初めて。
そもそも、モスタルダソース自体を食べるのが、初めてだったので、とても興味津々。

モスタルダの材料、作り方は、お店によって違うそうですが、こちらでは、
りんごとオレンジをメインに作っているそうです。

食べた事のある友人は、「う~ん、好き嫌いが分かれるソースかも」と、
聞いていたので、ドキドキしながら、ひと口。

うん?、うん…、うん、なるほど…、美味しい…。
確かに、ちょっと不思議な味わいで、甘いの?、辛いの?、どっち?、と
最初は、味覚が混乱するのですが、「甘くて、辛い」のです。
こういうソースなのだと理解すると、納得できて、受け入れられるのです。

そして、これが、茹で肉と相性抜群!
特に、ぷるん、ぷるんとしたコラーゲン部分と一緒に食べると、よりモスタルダの味が分かり、私は、好きでした。

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ボッリートミストと言えば、北イタリアのトリエステ(Trieste)で食べた美味しい一皿が、忘れられません。
「レシピ集」でも、ご紹介しています。


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メインは、鴨を頂きました。

鴨のロースト・ポレンタと野菜を添えて 
~  ポレンタ・エ・オゼイ ~
(Anatra arrosto con polenta e verdure ~ Polenta e Osei ~ )

メニュー名に「ポレンタ・エ・オゼイ」と書かれていたので、とても気になって、注文。

ロンバルディア州では、ポレンタ(Polenta)を良く食べます。
トウモロコシの粉を粥状になるように練り上げたもので、そのまま肉料理に添えたり、バットに広げて、オーブンで焼き上げたりして食べます。

ちょっと見えにくいですが、確かに、鴨の下に、焼いた黄色いポレンタが敷かれています。

「ポレンタと、オゼイ(小鳥)でしょう」と、料理を運んでくれたスタッフさん。
なるほど…、鴨が、小鳥を模しているのね。

トスカーナ州では、じゃがいものオーブン焼きや、ピューレが添えられるイメージの鴨のローストですが、焼きポレンタと一緒に食べても、美味でした。

本来の(?)ポレンタ・エ・オゼイは、ベルガモの郷土菓子になります。 


最後に、カッフェをお願いしたら、クリスマスケーキのひとつ・パンドーロを、サービスで出して下さいました。

 カッフェ & パン・ドーロ
( Caffe' e Pan d’oro)

「黄金(oro)のパン(Pane)」という名の、ヴェネト州のクリスマスケーキ。卵をたっぷり使う黄金色のケーキは、パネットーネ(Panettone)と
イタリア・クリスマスケーキの双璧として、語られることも多く、
特に、北イタリアでは「どっち派」で、盛り上がることもあるそうです。

ちなみに、私は、どちらも好き。
結局、この回答が、多数派だそうですが…。

私も、何度か作りましたが、まだ、きちっとレシピに起こしていません。
しっかり、レシピに落として、また、ご紹介できればと思っています。

パン・ドーロ(Pan d'oro)


最後に「料理の仕事をしているのなら」と、ロンバルディア郷土料理の本を
見せて下さいました。

ロンバルディア郷土料理本
(Ricetta di Osteria della Lombardia)

こういう心遣いも嬉しいですよね。
もちろん、モスタルダソースも、紹介されていましたよ。

大満足の、クレモナでの昼食でした。

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