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母校の定員割れ 3C分析

悲しいときー
自分の通っていた学校の定員割れを知ったときー

お笑いコンビ「いつもここから」を思い出します。

私が通っていた高校が定員割れしたそうです。
2年連続?とのことで、OBとしては悲しい気持ちです。

今となっては設立から50年以上経過した県立高校ですが、私が入学した当時は、比較的新しめの学校でした。
設立の経緯はよく分かりませんが、下の厚生労働省の資料を見ると子供がどんどん増えている時代で、学校数を増やさなければならないニーズが世の中にあったのだろうと思われます。

出生数・出生率(人口千対)の年次推移 -明治32~平成12年-

校風は生活指導、教科指導ともに非常に厳しい学校で「軍隊」と呼ばれておりました(笑)
周辺の伝統ある進学校に追い付け追い越せ!というスタイルで年末年始にも補習を行って、マスコミに問題視されることもありました。
ただ親から見ると、熱血指導により地元旧帝大を中心に現役で大学進学できる点で非常に受けが良かったと思います。トップクラスは東大・京大への進学する生徒もいました。
中学校のトップエリート層は名古屋市内の伝統進学校へ進むことが多いのですが、自由な校風が売りのため、一浪するのが当たり前、というスタイルのため一般的な親からするとうれしいようなうれしくないような感じだったのではないかと思います。
私の母校は、中学校ではトップ層よりは下の天才・秀才ではないランクの生徒が行くレベルでしたが、大半が浪人せずに、地元では名の通った大学に行けることが強みだったと思います。

しかししかし、時代は変わって、当時は評価されていた点が、他校と比べて相対的にメリットと捉えられなくなってしまったのだと思います。
具体的には

  • 近隣の私立高校でよい成績を持っている方が、指定校推薦で東京や関西の有名私大へ行きやすい

  • 昔は長時間勉強が許容されていたが、現在はそれができなくなったため、成果を出しにくくなった

  • 厳しい校風が敬遠されている

そんなところかなと。
校内で不祥事があり未解決ということも影響していると思いますが、もっと構造的な問題だと思います。

根本的には少子化なのですが、それでも人気校は存在します。
定員割れしてしまう学校と人気校の違いは何なのか?
校長先生はじめ在籍している先生がたで、これから学校をどうしていくのか?考えて頂きたいな~とOBは思うわけです。

企業経営と同じく、学校経営を見直すべく、ぜひ『3C分析』を!

  • 顧客(Customer):市場と顧客のニーズはどのように変化しているのか

  • 競合(Competitor):競合は環境の変化に対して、どのように応じているのか

  • 自社(Company):顧客と競合の動きを踏まえ、自社が成功できる要因はどこにあるか

学校を取り巻く環境は設立時とは全く異なっています。
当時は高評価だった方針も、今は飽きられてしまっているかもしれません。
正直、私のようなOBは何もすることができません。
在学中、嫌な思いもありましたが、それでも自分が選んで、通った学校であり、あのときがあるから今があると思っています。
再興を祈るばかりです!

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