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【本】「anan 愛とSEX」

本日、8月5日が何の日かご存じでしょうか。

そう、毎年恒例『anan』SEX特集号の発売日であります!!

私は普段雑誌は全く読まないんですよ。

だがしかしこのSEX特集号だけは!これだけは!

毎年買い続けているのです。

なんとなく、もうこれを買わないと夏が始まらないという体になってしまっています。

そういうわけで本日は朝からソワソワしておりました。

私は、店頭購入というところにこだわりを持っております。

というかそもそも、

この神聖なる書物についてはネットで購入することは許されません。

なぜなら、店頭で周囲の目線と店員の気遣いに耐えながら購入する、この一連の試練を女ひとりで乗り越えることにこそ意味があると思うからです。

え、恥ずかしい?

分かります、その気持ち。そんなときは、カモフラージュとして気難しい本を一緒に買う、なんていう手もあります。私も去年までこのレベルでした。

しかし、今年はこう、コロナで新しいことになかなかチャレンジしづらいご時世じゃないですか。壁は高ければ高いほど、競争心をくすぐってきます。世の賢人たちも言います、「迷ったら困難な道を選べ」と。だから決意しました。anan一本でいこう、と。それこそがこの不安定な時代を力強く生き抜く大きな糧になると確信しました。

いきなりのanan一本買いは厳しいでしょう。でもそこは5年間店頭購入を続けている筆者、いわば大人の雑誌店頭購入のプロとしてのプライドがあります。

そこで、ここでは少し、私がanan一本買いの成功のカギだと思うことを述べさせていただきます。そのカギは、実は本屋に入ってからでなく、本屋に入る前の脳内シュミレーションが握っています。何事もそうですが事前準備はとても大切なのです。

どんなことを事前に把握、準備しておくべきかというと、下記の3点になります。

①ananはどこにあるのか

②レジへの最短ルート

③惑わない心

①は基本中の基本であります。行き慣れた本屋で普段ananがどこに積まれているのか事前に確認しておきます。今年はもう発売されているので一目瞭然ですが、来年の課題ということにしましょう。

②は、"恥ずかしさ"を必要最小限に抑えるためです。anan一本買いにおける最大の敵は羞恥心であります。人は、他人に見られてどう思われるか、というところを極端に気にしてしまいます。少しでもスムーズに購入に向かえるよう、レジへの最短ルートを確認しておくと良いでしょう。

そして大事な③。実際に本屋に踏み入れて、ananの近くに人が居ると怖気づいてしまうものです。そういったときに「いや、私はぜったいにananを買うんだ!」という強い意志がなければanan一本買いは成功しません。何としてでも買うんだという強い心の準備をしておきましょう。

以上のことを踏まえ、私は仕事帰りに行きつけの本屋へ向かいました。

最近は時差出勤のため通常の就業時間よりも早く上がれることもあり、あまり混んでいない時間帯に本屋へ行くことが出来ました。こんな些細なことでも、神様が私のチャレンジを応援してくれているような気がしました。

私は入店後、獲物を捕らえるスナイパーのごとく雑誌コーナーに鋭い目線をやりました。ちょうどananらしき雑誌がうずたかく積まれているすぐそばに女性がひとり、立ち読みをしていました。「ひとりだけなら・・・いけるっ!」

私は瞬時に判断し、早足で直行、シュッという音を立てそうなくらいの素早い手つきで上から二番目のananを抜き取り(一番上は汚そうなので)、他の棚には見向きもせずにレジへ直行しました。

その際にチラ見で、立ち読みをしていた女性の雑誌を見ましたが、ananでした。なんだ、仲間じゃないか。

少しの心残りとしては、レジへ出す際、裏返しで差し出してしまったこと。直前まで迷ったんですよ、最後まで正々堂々と、表向きでどどんっと突き出そうと。でも、気づいたら裏返しにしていました。乙女心に負けてしまいました。

店員は、そんな逡巡を知る由もなく、お金を受け取るとわざわざ表向きにして差し出してきました。

一点今年から変わった点を挙げるならば、レジ袋を忘れた場合、自宅までの道のりを生のananを小脇に抱えたまま家路につくか、3円を払うかの選択を迫られますので、無駄に悩みたくなかったら雑誌が入る程度の袋を用意しておくと良いでしょう。

というわけで、今年もやっと夏を迎えることが出来ました。

さっき家について夕食を食べてからさっそく中身を見ましたが、昨年と内容的にはあまり変化はありません。Hey Say Jump 山田君の肉体美は素晴らしいですし、巻末にちょこっと載っているラブホテル11選とか、見ててワクワクしますね。いつか彼氏と行ってみたいなぁ!と思ってはや5年です。

ただなぜか毎年恒例で掲載されている、経験人数50人前後の猛者たちの官能話はあまり好きではないですね、一般読者がこれを読んで何を感じれば良いのでしょうか。非現実的過ぎます。奥ゆかしい女子たちが探り探りで快感を経ていく体験の方が個人的には楽しめると思います。過度の官能で戦うなら島本理生がいる限り苦戦を強いられるでしょう。

そしてさらに残念なのが、このSEX特集号の目玉である官能DVD、今年はなんと今までの総集編でした。まさかの撮りおろし無し!こんなところにもコロナの影響が及んでいました。残念でなりません。

ということで、例年よりは少し寂しいananSEX特集号でした。

でもいいいんです、ananを店頭購入するという、その行為に意味があるのですから。

写真:非常に勉強になるページ。<中上>プ二ッ。チュパ。チロチロ。<中右上>大事な楽器を扱うような気持ちで触れる。

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