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花相の読書紀行№.101『悲しみのイレーヌ』

ピエール・ルメートルのデビュー作

【悲しみのイレーヌ】/ピエール・ルメートル 翻訳/橘明美
<あらすじ>
『その女アレックス』のヴェルーヴェン警部のデビュー作。 
奇怪な連続殺人をめぐる物語がたどりつく驚愕の真相。 若い女性の惨殺死体が発見された。パリ警視庁のヴェルーヴェン警部は、裕福な着道楽の部下ルイらとともに捜査を担当することになった。
殺人の手口はきわめて凄惨で、現場には犯人のものと思われる「おれは帰ってきた」という血文字が残されていた。 やがて過去の未解決事件とのつながりが浮かび上がる。手口は異なるものの、残虐な殺人であることは一致していた。これは連続殺人なのだ。そして捜査が進むにつれ、犯人は有名なミステリ作品に登場する惨殺死体を模して殺人を繰り返しているらしいことが判明した。
ジェイムズ・エルロイの『ブラック・ダリア』、ブレット・イーストン・エリスの『アメリカン・サイコ』……ほかにも未解決の事件があるのではないか? ヴェルーヴェン警部らは過去の事件のファイルを渉猟し、犯人の痕跡を探る。 しかし警部は知らなかった――犯人の魔の手が、自身の身重の妻イレーヌへと伸びていることを。 
強烈なサスペンスとともに語られてゆくサイコ・キラーとの対決。だがそれは第二部に入るや、まったく違った相貌を読者にみせつけることになる!
『その女アレックス』の殺人芸術家ルメートルの衝撃的デビュー作。

★感想
フランスの作家、ピエール・ルメートルのデビュー作です。
前回「その女アレックス」を完読したとき、この前段の作品が読みたいと思った私のハートを察知しくれた友人からお借りしました。
「その女アレックス」で登場した“カミーユ・ヴェルーヴェン警部”の悲しい出来事を描いた、シリーズの一作目。

二作目を先に読んじゃうと、一作目のカミーユの性格にちょっと違和感。
きっとこれは悲しい事件のせいだって思ったけど‥。イヤイヤ‥‥なんと‥‥。

こんなことしか言えない私が歯痒いですが、興味のある方は是非読んでみてね。

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