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花相の読書紀行№.124『闇に香る嘘』

目に見えぬ真実は、何処に?

【闇に香る嘘】/下村 敦史
<あらすじ>
第60回江戸川乱歩賞受賞作。
村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないか――。全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。
(「BOOK」データベースより)

★感想
満州の開拓団で暮らした経験を持つ全盲の主人公は、残留孤児で帰国した兄の存在に疑いを持つことで始まるミステー。
読み始めは、全盲の世界観で文章が進むので、内容を上手く掴めないでいたけど、慣れてくるとどんどん話に引き込まれます。
終盤の展開に予想をガツンって殴られ、ラストは感動でちょっとウルル。(T▽T)

読書の途中で一度目をつぶって、暫し常闇の世界を感じてみた。
私、何やってるんでしょうね?(^-^;)


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