こんにちわ、アルゴです。

開業して２年になる介護保険外サービスの方は、とくにトラブルもなく順調です。

仕事をする上でお客様とのトラブルとか、ケアマネとのトラブルとかありそうなものですけど、ほんっっとにこれまで何もないんですね。

もちろん、noteや著書で書いているような苦労はありますけど、そういう事すら楽しんでしまっている自分がいます。

自分一人で仕事をして、全てのお客様に誠実に向き合えているからなのでしょうか。

よくよく考えると、介護保険施設で働いている頃のお客様からの苦情って、自分にあてられたもの一度も記憶にないんですよ。

管理職として部下…時には上司の尻拭いはしてきたのですが、自分が何か失礼な対応をした事はないつもりです。

「転んじゃった!!今、すぐ来てください!!」の電話、なぜ私に？？

介護保険外サービスを開業してから、２回ほどお客様から緊急の電話を受けたことがあります。

２回はそれぞれ別のお客様ですが、いずれも「転んで起き上がれない」といった理由でした。

Ａ様はひとり暮らし、一番最初のお客様であり、一番のお得意様です。

ここ１年で、自宅で転倒して救急車で運ばれ、入院したケースがあります。

そんなＡ様に、今回はなぜ救急車を呼ばなかったのかをお聞きしたところ、前回の入院生活がこの上なく苦痛だったそうで、また救急車を呼んだら入院になる可能性もあるので呼ばなかったそうです。

近くに身よりがいないＡ様は、救急車以外の助けを呼ぶ必要があったわけですが、ケアマネよりも先に私に電話してくれたのでした。

といっても、すでに夜の２０時を廻っていました。営業時間は過ぎてますし、お風呂も入り、家でくつろいでいたところの電話でした。

正直、いくらお客様とはいえど、営業時間をまわった後の電話は基本的にはとらず、次の日にかけ直しています。

ですがその日はいっこうに電話が鳴り止みませんでした。（電源を切ろうかと思いました）

何事かと思い、仕方なくかけ直したところ、転んで起き上がれなくなっていた事が発覚したのでした。

救急車を呼ばなかったとはいえ、骨折している可能性もありましたので、可動域等確認しながら抱え起こしました。

Ａ様からは、
「こんな時間に申し訳ないし、救急車を呼ばずわがまま言ったことは認めます。でも、アルゴさんくらいしか頼る人がいなかったんです。」
…とお話がありました。

ケアマネととくだん仲が悪いわけでもないのに、私を頼ってくれて嬉しかったです。

（昔の夜間オンコールを思い出して少し嫌でしたがｗ）

つづいてＢ様のケース。

Ｂ様は６０代男性で、奥様や娘様と暮らされています。

Ｂ様は奥様がいたのですが、奥様も６０代で膝が悪く、その上Ｂ様が巨漢な上、とても起こせる状態ではなかったそうです。

娘様は不在であり、奥様が買い物から帰るとＢ様が床に横たわっており、転んでから２時間経過していたようでした。

私はちょうど他の方のケアを終え自宅へ戻った夕方の時間でした。予定も入っていないため、すぐに駆けつけることができました。

Ｂ様の奥様もＡ様と同様、やはりケアマネや救急車を呼ばずに真っ先に私に電話してきてくれました。あとあと考えると、やはり信用してもらっているからなのかなと染み染み思いました。

Ａ様にしてもＢ様にしても、当日予約料や提供時間分のサービス料金はもちろん頂いています。とくに当日予約料は、転倒以外にも当日の予約があるので、今年になってから設定したもので、けっこう高いです。

しかしお客様のお話から考察すると、お金のことなんか考えずに頼ってくれている気がします。それは緊急の訪問に限った事でなく、日頃のサービスについても、料金の安さよりも利便性を重視して使ってくれている方が多いからです。

事業を始めたのは、私自身が会社員時代に疲弊しすぎてバーンアウトしてしまった理由もありますが、結果的にこうやって人に求められるのは個人事業でも変わりません。

しかし、それは嬉しくもあり、しっかり事業ができているという自信になっています。まさか、こんなにトントン拍子でうまくいくとは思いませんでしたから。

ただ、繰り返しになりますが、ボランティアではないのでしっかりと料金は徴収して、自分自身のモチベーションを下げないようにしたいと思います。